16:40 〜 17:00
[1K0414-19-06] 鉱山跡地緑化樹としての早生桐活用のための生育可能pHおよび有害元素耐性の評価
司会:沖部 奈緒子(九州大学)
キーワード:休廃止鉱山、緑化再生、植林、重金属
鉱山跡地の緑化は景観保護のみならず、風雨による土砂崩れの防止や坑廃水量の減少にも寄与すると考えられるものの、土壌pHや土壌中の有害元素の影響で一般的な植林樹種の活用が難しく、さらに樹木が成木になるまで数十年の歳月が必要になることが課題である。本研究では鉱山跡地の緑化を加速させるため、生長が早く10年未満の時間で成木となる早生桐の鉱山跡地への緑化樹の適用を念頭に、その生長可能pH範囲およびヒ素およびカドミウムへの耐性を水耕栽培試験にて評価した。早生桐は比較的低pHである4.5付近でも明瞭な生育阻害は確認されなかった。また、ヒ素やカドミウム存在下においては双方共に1 ppmでは根の発育不良が確認されたものの、100 ppb以下の条件では生育阻害は確認されなかった。以上より、早生桐は休廃止鉱山で良くみられる酸性土壌への適応性が確認され、ヒ素やカドミウムといった有害元素にもある程度耐性を持つことが示された。
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