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[2K0101-07-03] (学生発表:修士課程) X線CT画像を用いた砂岩の熱伝導率の推定における解像度の違いによる推定精度への影響に関する検討
司会:三ケ田 均(京都大学)
キーワード:デジタルロック、熱伝導率、X線CT画像
岩石や堆積物の熱伝導率を推定することは、地熱をはじめとする地下資源の形成状態の把握や地震性断層すべり現象に対する理解の向上などにおいて重要なプロセスのひとつである。近年、X線CT画像から岩石の内部構造を再現したデジタルロックと呼ばれるモデルを用いて岩石物性を推定する手法が発達しつつあるが、熱伝導率については適用例が少なく、適用されている岩種や提案されている手法は限定的である。本研究では、幅広い岩種と様々な解像度のX線CT画像に適用可能な熱伝導率の推定手法の開発を目指し、セグメント処理を行わないで作成したデジタルロックによる砂岩の熱伝導率の推定を、異なるサイズのボクセルからなる複数のモデルを用いて行った。その結果、ボクセルサイズによらず正確な推定が可能であることが示唆された。このことから、比較的解像度の低いX線CT画像の活用範囲拡大、および泥岩のように粒径の非常に細かな岩種に対する適用など、鉱物の粒径がCTスキャナーのもつ解像度よりも小さく、十分な解像度で鉱物を写し出したX線CT画像が得られない場合でもセグメント処理を行わないデジタルロックによる熱伝導率の推定が有効となる可能性がある。
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