【企画講演】 資源探査に関する研究の動向と大規模データプロセッシング

[2K0201-07-01] XRFコアスキャンデータを用いたイベント層対比システムの構築：概念実証

○桑谷 立¹、酒井 俊元²、中村 謙吾³、駒井 武³ (1. 海洋研究開発機構、2. 有限会社チェスターフォード、3. 東北大学)

司会：久保 大樹（京都大学）

キーワード：データ駆動、地球化学、津波堆積物、テフラ

近年，地球物質科学の様々な場面で蛍光X線コアスキャナ(XRFコアスキャナ)が利用されている。XRFコアスキャナにより掘削コアに関する多元素含有量の連続的空間プロファイルデータを大量に取得することが可能となった。しかし，その一方で，これらの大量データを真に活用している研究は数少ない。本研究では，XRFコアスキャナにより得られる大量の多元素カウントデータが持つ統計分布の形状の類似性を基に，地層同士を定量的に対比する手法を開発することを目的とする。本講演においては，その概念実証段階の現状として，統計的手法の概説および，人工データや津波堆積物・火山灰層などのイベント層に関する実データ解析の結果などを共有し，手法の有効性評価と今後に必要な研究要素を整理しつつ議論する予定である。