【一般講演】 高温素材プロセッシング

[3K0401-08-05] LIBリサイクル乾式プロセスの開発

○山下 雄^1,2、高橋 純一¹、山口 勉功² (1. 住友金属鉱山株式会社、2. 早稲田大学)

司会：畑田 直行（京都大学）

キーワード：リチウムイオン電池、リサイクル、ニッケル、コバルト、車載電池

住友金属鉱山(株)では2017年に、熱処理等で予め無害化された使用済みのLIB、またはLIBの製造過程で発生する中間物から、CuおよびNiを回収するプロセスを実用化した。その後、課題となっていたCoおよびLiの回収を可能とする新リサイクルプロセスの開発に取り組んでいる。新リサイクルプロセスでは、乾式工程においてLIBを熔融して不純物の大部分をスラグとして除去し、得られたメタルを湿式工程にて精製することを検討している。LIBに含まれる各成分がスラグやメタルの熔融温度に与える影響を把握しておくことは操業条件を検討する上で重要となる。本報告では、乾式工程の回収メタルの主成分となるNi-Co-Cu系の状態図などについて報告する。