【企画講演】 非鉄製錬技術の今後の展望。新たな研究による素材研究の展開

[3K0409-13-04] 非水溶媒浴を用いたアルミニウム電析とその応用

○三宅 正男¹ (1. 京都大学)

司会：黒川 晴正（東京大学）

キーワード：イオン液体、深共晶溶媒、電解精製

Al は水溶液からは電析できないが、特定の非水系電解液を用いれば、室温付近で電析することが可能である。イオン液体や深共晶溶媒を用いた様々なAl電析用の電解液が開発されており、これらを用いた Al 電析を、Al薄膜・箔の製造や、二次電池に応用する研究が行われている。また、Al の電解精製・リサイクルに応用する検討も行われている。本講演では、代表的な電析浴を用い、室温付近での Al 電解精製を検討した結果を紹介する。一方、従来 Al 電析は、一般的に、不活性ガス雰囲気下で行われてきたが、これが高コストに直結し、工業化の障害となっている。雰囲気を乾燥空気に替えた場合の Al 電析挙動を調べた結果についても述べる。