一般社団法人資源・素材学会 2024年度 春季大会

講演情報(2024年2月2日付 確定版)

一般講演

【一般講演】リサイクル[3/17(日) PM 第2会場]

2024年3月17日(日) 15:40 〜 17:20 第2会場(6号館 3階 631)

司会:Ilhwan Park(北海道大学),関本 英弘(岩手大学)

●リサイクル:資源・素材のリサイクルに関して、選別方法,素材プロセッシング,社会システムの個別課題への対応および分野横断的な議論を行う。

<発表時間20分中、講演15分、質疑応答5分/1件>

16:00 〜 16:20

[1K0207-11-02] 研磨によるASRから回収した再生ポリプロピレンの強度向上

○三原 海璃1[修士課程]、大矢 仁史1、土田 保雄2、土田 哲大2 (1. 北九州市立大学、2. 有限会社キャップ)

司会:Ilhwan Park(北海道大学)

キーワード:自動車破砕残渣、プラスチック、マテリアルリサイクル、シャルピー衝撃強さ

Automobile Shredder Residue(ASR)とは使用済み自動車からエンジンなどの部品を取り外し、破砕して有用金属等を回収した後に残る自動車破砕残渣であり、その30%をプラスチック(主にポリプロピレン)が占めている。これらのポリプロピレンは劣化、ゴミや塗膜の付着によりリサイクル品の品質が低下するため大半がサーマルリサイクル(熱回収)されている。本研究ではASR中のポリプロピレンのマテリアルリサイクルを実現するために研磨により強度低下の要因を取り除くことでリサイクル品の強度を向上させることを目的としている。
 ポリプロピレンの強度の低下の要因の一つである塗膜を除去するために直径10 mmのアルミナボールと転動ボールミルを用いて表面の研磨を行い、その再生材の引張強さ、曲げ強さ、荷重たわみ温度、シャルピー衝撃強さの強度試験を行った。その結果、研磨を30時間行った試験片は研磨を行っていない試験片に比べ、シャルピー衝撃強さが大きく向上した。
 これらの結果からASR中ポリプロピレンのマテリアルリサイクルの実現において表面の塗膜をより効率的に除去することが重要であると考える。

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