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[3K0104-06-02] 坑道掘進への3次元計測データ活用
司会:才ノ木 敦士(熊本大学)
キーワード:岩盤掘削、発破、ジャンボ、3Dスキャナー
菱刈鉱山は、操業100年を目指したサステイナブルな操業体制を進めていく中で、生産性改善やコストの削減、技術継承といった課題に直面している。今回、坑道掘進効率に大きな影響を及ぼす穿孔発破工程において、コスト削減に資するパラメータとして一発破進行長と余掘り量に注目した。手法として(i)穿孔作業を定量的に把握するためにナビゲーション穿孔機能付きドリルジャンボを、(ii)発破前後の切羽状況を精緻に測定するために3Dスキャナーを、導入・運用し、得られた3次元活用データを活用した。鉱脈の走向に対応したデータ取得領域である仮想切羽面の座標補正を行い、穿孔の精度を改善する4つの定量的な改善指標を考案した。①平行穿孔度、②差し角の精度、③坑道規格との乖離率、④孔尻位置の平滑度の改善指標について、通常の穿孔作業とナビゲーション機能を用いた穿孔作業で比較した。その結果、平行穿孔度や坑道規格との乖離率については通常の穿孔においても精度は担保されていることが確認できた一方で、差し角の精度については計画の穿孔デザインと実際の脈の走向との不一致から課題が残った。また、孔尻位置の平滑度については著しい改善が見られた。
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