資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

若手・一般ポスター発表(ショート講演)

ポスター発表ショート講演(湿式素材プロセッシング) [9/11(水) PM 第4会場]

2024年9月11日(水) 13:40 〜 14:32 第4会場 (一般教育2号館 2F 203)

司会:吉村 彰大(千葉大学)

13:48 〜 13:52

[2412-24-03] グラスライニングにおける金属イオンの微量溶出挙動の測定と評価

○春口 一真1[修士課程]、河野 俊輔1、佐藤 勝己2、松野 昌幸2 (1. 九州産業大学、2. 株式会社GL HAKKO)

司会:吉村 彰大(千葉大学)

キーワード:グラスライニング、耐食性、溶出、金属イオン、微量分析

グラスライニング(以下GLと略す)は,金属の表面にガラスを焼き付けた複合材料である。表面がガラスであることから,極めて高い耐食性(耐酸性)と洗浄性を有し,製造機器からの微量金属イオンの混入を嫌う医薬品の製造機器(反応機,乾燥機,タンク)などにて古くから利用されている。近年では,医薬品の世界的な増産に対応すべく製造機器自体の需要も増加しており,必然的にGLの需要も伸び続けている。その一方で,耐用年数の延長を目指した耐食性の更なる向上,ステンレス鋼やPTFEライニング材などの競合材との差別化が求められている。GLの各種水溶液中における耐食性に関してはこれまで,ガラス層を構成する金属成分の溶出が極めて微量であることから,材料全体としての腐食減量で報告されてきた。そこで我々は,ICP発光分光分析法を用い,中性,酸性水溶液中におけるGLから溶出する金属イオンのppbレベルでの微量同定ならびに溶出量とその経時変化を測定し,腐食成分の同定と腐食挙動の評価を試みた。

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