一般社団法人資源・素材学会 2025年度 春季大会

講演情報(2025年2月5日付 確定版)

企画講演

【企画講演】素材プロセッシングにおけるシミュレーションおよびデータサイエンスの活用事例 ①  [3/14(金) AM  第3会場]

2025年3月14日(金) 10:50 〜 12:00 第3会場(6号館 3階 635)

司会:宇田 哲也(京都大学)、川村 茂(秋田大学)

●素材部門委員会では、無機素材全般の製造、リサイクリング等に関する広範囲な技術情報交換のための企画セッションを開催している。今回は素材プロセッシングにおけるシミュレーションの活用から、AIやビックデータの利用にも話題を拡大してセッションを企画した。なお、次回以降の企画の提案も委員から受け付けており、委員も随時募集している。希望者は学会ホームページを参考に委員長もしくは事務局まで連絡ください。

<発表:60分中、講演50分、質疑応答10分/1件>
<発表:30分中、講演25分、質疑応答5分/1件>

11:00 〜 11:30

[3K0301-02-01] 有限要素法シミュレーションを用いた銅電解精製の電流分布解析とノジュール成長機構の考察

○宮本 真之1 (1. 北海道大学)

司会:川村 茂(秋田大学)

キーワード:電解精製、数値シミュレーション、電流分布、自然対流

銅の電解精製工程において、電流効率の低下は重要な課題のひとつである。実プロセスにおける電流効率は一般に93-98%に留まるとされる。この電流ロスの主な原因は、カソード上に形成したコブ状の析出物(ノジュール)がアノードと接触し、電極間の短絡を引き起こすことにある。ノジュールは、鋳造工程から持ち込まれた離型剤片やアノードスライムなどの介在物がカソードに偶発的に付着することにより形成されると考えられている。
本研究では、ノジュールが電極間の短絡を引き起こすまで大きく成長する要因を解明することを目的として、有限要素法に基づく数値シミュレーションを実施した。モデルには、電極反応や電解液内の電流・電位分布、電解にともなって発生する自然対流、イオンや懸濁粒子に関する物資移動といった複数の物理現象を連成して組み込み、電解精製プロセスにおける電解槽内の挙動を解析した。これにより、ノジュールへの電流集中およびその周囲で生じる自然対流の挙動を明らかにした。シミュレーション結果と実験結果をもとに、ノジュールの成長機構について考察を行った。

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