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[3K0401-07-01] 鉱山集積場に自生するススキのストレス耐性機構に内生菌が与える影響
司会:淵田 茂司(東京海洋大学)
キーワード:ススキ、内生菌、重金属、高温、緑化
鉱山跡地では植生遷移の停滞が多くみられる。調査地の鉱山集積場ではススキが作るパッチがアカマツ実生の定着に寄与することから、ススキは鉱山跡地の植生遷移において重要な役割を果たすと考えられる。一般に内生菌は宿主植物の環境ストレス耐性を増強することが知られているが、ススキとアカマツ実生の根には機能が未知である新種の内生菌Aquapteridospora sp.が高頻度に生息している。調査地における重金属と高温ストレスを考慮し、ススキのストレス耐性機構へのAquapteridospora sp.の影響を解明することを目的とした。現地の重金属・高温条件で接種試験を実施した結果、Aquapteridospora sp.はススキ実生の生長を促進し、根のMg濃度の増加による熱ストレス耐性の増強、及び根から地上部へのZnの移行抑制による重金属耐性の増強を示した。加えて、Aquapteridospora sp.によるindole-3-acetic acid様化合物の産生量が高温条件下で増加したことから、ススキ実生の生長促進に寄与すると考えられた。本結果は、内生菌を用いた緑化技術へ基礎的な知見を提供すると考える。
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