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[1101-09-05] 鳥形山鉱業所 光ケーブルを用いた長距離搬送設備での温度監視
司会:森山 浩(石灰石鉱業協会)
キーワード:光ケーブル、温度監視、火災、消火設備
鳥形山鉱業所では、2021年に長距離搬送設備で火災が発生し、原因は軸受の回転不良による高温化と判明しました。この火災を教訓に、火災予防と迅速な対応を目的とした光温度センサーを用いた全体温度監視システムを導入しました。このシステムは、23kmに及ぶ搬送設備全体を24時間監視し、異常温度を検知次第、消火設備を自動起動させる仕組みです。光ケーブルの既設設備を活用し、DTSX3000を2台設置することで、測定精度とサンプリング周期を向上させ、1分以内に温度変化を検知できる体制を構築しました。また、異常時には現場のベル鳴動や監視画面への通報が行われる仕組みを整備し、初期消火と延焼防止を実現しています。さらに、消火設備は温度センサーと連動し、60℃以上の温度を1分間検知した場合に自動的に作動するよう設定されています。導入後、システムは良好に稼働し、火災対策として十分な効果を発揮しています。今後は、PHSを活用した通報体制の強化や外部業者による点検の導入を検討し、さらなる安全性向上を目指します。火災事故の記憶を風化させず、対策の維持・管理を継続することで、より安全な操業環境の実現を目指します。
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