MMIJ 2025, Sapporo

Presentation information (2025/08/07 Ver.)

General Session

(General session) Recycling

Thu. Sep 4, 2025 8:45 AM - 12:00 PM Room-4 (B11, 1Fl, B1 Block)

Chairperson: 林 直人(産業技術総合研究所)、芳賀 一寿(秋田大学)

●リサイクル:資源・素材のリサイクルに関して、選別方法,素材プロセッシング,社会システムの個別課題への対応および分野横断的な議論を行う。

(Presentation: 15 minutes allotted for lecture and 5 minutes for Q&A out of 20 minutes per presentation)

9:45 AM - 10:05 AM

[3401-09-04] A novel method for recovering Ni from a spent Ni-bipyridine catalyst by hydrophobic ion pairing

○Hisanori Iwai1, Yutaro Takaya2, Naoki Yokota3, Yuko Takahashi3, Chiharu Tokoro1,2 (1. Waseda University, 2. The University of Tokyo, 3. TAKAHATA PRECISION Co., Ltd.)

司会:林 直人(産業技術総合研究所)

Keywords:Nickel, 2,2'-Bipyridine, Spent catalyst, Ion pair, Precipitation

ニッケル(Ni)は、ステンレス鋼製造をはじめ、近年では電池材料としての需要も高まっており、広く産業活動で必要不可欠な元素の一つになっている。安定的な資源供給のため、各業界でのNiのリサイクル技術の確立も今後ますます重要になると考えられる。Niは、有機合成やCO2還元の触媒としても重宝されている。触媒廃液は、その使用環境より組成が均一な廃液を回収できるため、ラボスケール・プラントスケールでのNiの循環利用も容易になる。これらの触媒には、2,2’-bipyridine(bpy)がキレート剤として含まれている。そのため、Niは安定性の高い錯体で溶存しており、水酸化物や硫化物としての沈殿分離は困難となる。ピリジン系のキレート剤との金属錯体は過塩素酸イオンなどの特定のアニオンを対イオンとする場合、イオン対全体での分極が解消されることで疎水的に振る舞うことが知られている。本研究では、過塩素酸イオンとのイオン対形成によるNi-bipyridine錯体の疎水化を利用した触媒廃液からのNiの回収手法を開発した。本講演では、イオン対を沈殿分離する場合の条件と回収率について報告する。

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