(General session) Recycling

[3401-09-05] Development of quality grading technology for the reuse of glass recovered from photovoltaic panels

○Masanori Miyagi¹, Hirotsugu Kawanaka¹, Kazuhiro Abe¹, Katsumasa Miyazaki¹, Takeharu Yamashita², Daisuke Inoue², Masato Kawamura³, Tomoka Masumi³ (1. Hitachi, Ltd., 2. Tokuyama Corporation, 3. ITOKI CORPORATION)

司会：林　直人（産業技術総合研究所）

Keywords:Photovoltaic panel, Glass, Recycle, Quality grading, Strength

2030年代の太陽光パネルの大量廃棄問題に対して、表面のガラスを板ガラスのまま回収し、別の製品に再利用するプロジェクトを推進中である。使用済みの板ガラスを再利用するためには、ガラスの劣化状態を把握し、用途を決めていくことが重要である。本研究では、太陽光パネルの使用環境を想定したガラスの劣化要因の抽出および劣化によるガラスの曲げ強度に及ぼす影響を評価し、使用済みガラスの品質グレーディングの基礎検討を実施した。太陽光パネルからガラスを分離する手法として熱分解法を想定し、強化ガラスに熱分解法の熱履歴を付与して供試材とした。劣化要因の一つとして、飛来物によるき裂の発生を想定し、ビッカース硬さ試験機を用いて、所定の長さのき裂を導入し、き裂が曲げ強度に及ぼす影響を評価した。その結果、き裂長さの増加に伴い、曲げ強度は低下することを確認した。また、欠陥寸法と強度の関係を破壊力学の観点から整理した結果、設計要求となる許容応力から、許容可能なき裂長さを導出することが可能であることを確認した。本発表では、他の劣化要因の影響を含め、使用済みガラスの曲げ強度の推定手法に関して発表する。