[S-34-4] 補体と神経感染症
神経免疫疾患とは、脳・脊髄・末梢神経、神経筋接合部、および筋において、免疫性の病態が働いて引き起こされる疾患群であり、数多くの疾患が含まれる。補体系は自然免疫系の重要な生体防御機構であるが、本疾患群の中には、この補体活性の亢進がその病態形成の中心となる疾患がある。重症筋無力症、ギラン・バレー症候群、視神経脊髄炎関連疾患がその代表であり、近年、補体経路を直接抑制し得る抗C5モノクローナル抗体であるエクリズマブが開発され、日本でもこれらの疾患にその適応が広がりつつある。本セッションでは、補体介在性神経免疫疾患を中心とした最近の知見を議論する。
●職歴:
昭和55年6月 日本大学医学部神経学(神経内科)教室入局
昭和61年10月~63年1月 米国Emory大学およびCDCに留学。
平成 9年3月~平成14年2月 日本大学医学部神経内科講師
平成14年3月~平成19年3月 同助教授
平成19年4月~平成22年2月 同准教授
平成22年3月~現在 同 主任教授・附属板橋病院 脳神経内科 部長
●主要学会:
日本神経学会(前理事・代議員・ガイドライン統括委員会委員長・前診療向上委員会委員長・編集委員会委員・広報委員会幹事等), 日本神経治療学会(理事・評議員・治療指針作成委員会委員・医療保険委員会委員), 日本神経感染症学会(理事長・理事・代議員・編集委員会委員長),日本脳卒中学会(代議員), 日本臨床神経生理学会(代議員),日本内科学会(代議員), XXIII World Congress of Neurology (Scientific Program Committee)
●診療ガイドライン作成委員長
日本神経治療学会・日本神経学会・日本神経感染症学会の3学会合同による単純ヘルペス脳炎および細菌性髄膜炎の診療ガイドライン
●その他活動:
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構専門委員
内科系学会社会保険連合 運営委員・神経関連領域委員会委員長
日本医学教育評価機構 評価委員
抄録パスワード認証
パスワードは抄録集・参加証に記載してあります。