第67回日本応用動物昆虫学会大会

特別小集会・セミナー・委員会

3月14日(火)

  • 日本ICIPE協会総会 12:15~13:00 F会場(8301教室)

  • ​特別小集会(SW) 13:15~14:45 C会場(8203教室)

  • 学会主催セミナー(GW1) 13:15~14:15 A会場(8201教室)

  • JCPA農薬工業会セミナー(GW2) 13:15~15:45 B会場(8202教室)

3月15日(水)

  • 電子広報委員会 12:15~13:00 I会場(8304教室)

  • 編集委員会 12:15~13:00 J会場(8305教室)

  • シュプリンガーセミナー(GW3) 13:15~14:15 B会場(8202教室)

  • 技術士試験対策セミナー(GW4) ​13:15~14:15 C会場(8203教室)​
     



特別小集会(SW)
「近年のイネカメムシの顕在化とその対応,現場における課題を考える」

日時:大会2日目 3月14日(火) 13:15~14:45 C会場(8203教室)

 日本応用動物昆虫学会では,基礎と応用の両分野を重視しており,害虫防除指導の現場に立つ公設試験研究機関などに勤務する都道府県関係の会員に対して有益な活動を行う必要があると考え,2018年度から特別小集会を開催しております.6回目の今年度は,近年多発傾向にあり問題となっているイネカメムシの生態と防除について取り上げ,議論や情報交換を行う場としますので,奮ってご参加下さい.学生会員を含め,都道府県職員以外の方々のご参加も大歓迎いたします.


概要:
 近年,関東・東海・近畿・中国地方などにおいて,斑点米カメムシの一種であるイネカメムシが多発する傾向にある.本種がイネを加害すると不稔を生じ減収に繋がるため,適切な防除対策を講じることが重要であるが,1970年代以降最近まで注目されることが少ない害虫であったため,そもそも本種を詳しく知らない会員も多いと思われる.そこで今回は,イネカメムシの生態解明や防除技術の確立,現地指導などに取り組む演者3名に話題提供頂き,発生地域における現状や課題を整理し,今後の対応を議論する.

 

プログラム

  1. 【SW-01】 イネカメムシの生活史

鳥飼 悠紀・樋口 博也 (龍谷大学農学部)

  1. 【SW-02】 東日本のイネカメムシ発生地域における現状と対策

清水 健 (千葉県農林水産部)

  1. 【SW-03】 西日本のイネカメムシ発生地域における現状と対策

本田 善之・東浦 祥光 (山口県農林総合技術センター)

  1. 意見交換

座長:平江雅宏 (農研機構 植物防疫研究部門)
世話人:大井田 寛・德丸 晋虫

 

学会主催セミナー(GW1)
「昆虫学におけるABS対応6:大学におけるABS対応」

日時:大会2日目 3月14日(火) 13:15~14:15 A会場(8201教室)

概要:
 「遺伝資源の取得機会とその利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分(ABS:Access and Benefit-Sharing)」は,生物多様性条約の重要課題の一つで,ABSが着実に守られるための枠組みとして,2010年に名古屋議定書が採択されました.我が国は2017年に本議定書を締結し,それに対応した国内措置として,ABS指針が施行されています.外国由来の昆虫や植物のサンプルを取り扱う際は,本方針に従う必要がありますが,多くの会員は実際にどう対応したらよいかわからないのではないでしょうか.本会におけるABSに関するセミナーは今回で6度目になります.今回は大学の知的財産マネジメント部門および産学官連携リスクマネジメント部門でご活躍されている方をお呼びしました.ABS対応についての大学での濃淡管理とは?についてご紹介いただき,情報交換したいと思います.


プログラム

  1. 【GW1-01】 はじめに −趣旨説明

横井 翔 (農研機構・生物研)

  1. 【GW1-02】 大学における濃淡管理に基づいたABS対応 −三重大学における事例を中心に−

狩野 幹人 (三重大学)

世話人:安居 拓恵
 


JCPA農薬工業会セミナー(GW2)
「食料安定供給における作物保護の重要性と薬剤抵抗性管理」

日時:大会2日目 3月14日(火) 13:15~15:45 B会場(8202教室)
 

概要:

 グローバルに食料安全保障が課題となるなか、食料安定供給のための作物保護の役割は重要となってきています.農業生産現場では,環境に配慮し総合防除(IPM)を推進しながら,有効な薬剤をできるだけ長く使っていただくためにも,薬剤抵抗性管理を行うことが重要です.このセミナーでは,以下のポイントについて解説します.

  1. 【GW2-01】食料生産を取り巻く状況

​廣岡 卓 (JCPA農薬工業会)

①食料生産を取り巻く状況
②総合防除・IPMへの作物保護産業の取組み

  1. 【GW2-02】植物防疫行政における農薬の抵抗性管理に向けた取組

​岡田 和秀 (農林水産省)

  1. 【GW2-03】長距離移動性害虫の抵抗性管理 -日本におけるイネウンカ類とツマジロクサヨトウの取組み-

​真田 幸代 (農研機構)

  1. 【GW2-04】殺虫剤抵抗性対策委員会(IRAC) -「その起源,進化そして未来」

Juergen Langewald (Chair of IRAC)

  1. 【GW2-05】殺虫剤抵抗性管理:世界的な課題に対するIRACアウトリーチチームの役割

​I. Billy Annan (Co-Chair of IRAC)

  1. 総合討論
     


シュプリンガー セミナー
「Research Squareを通じた査読前論文の公開と論文評価指標の最近の動向について」

日時:大会3日目 3月15日(水) 13:15~14:15 B会場(8202教室)
講師:早川 祥子(シュプリンガー・ジャパン)

 

概要:
 2022年度のApplied Entomology and Zoology(AEZ)における大きな出来事としてまず,Research Squareにおいて査読前の論文(プレプリント)を公開できるようになったことが挙げられます.これにより,AEZにも海外のグループを中心に,Research Squareで公開されたプレプリントがしばしば投稿されるようになってきました.しかしながら,Research Squareの利用については,プレプリントを公開することのメリットやデメリットについて十分に理解した上で検討したいという方がまだまだ多いのではないでしょうか.もうひとつのAEZにおける大きな出来事して,インパクトファクター(IF)が1.504(2021年度)まで上昇したことが挙げられます.IFは有力な論文の評価指標として広く認識されていますが,最近ではIF以外の指標もいくつか提示されており,それらの評価も気になるという方は多いのではないでしょうか.本セミナーでは,シュプリンガー・ジャパン社の早川祥子博士を講師としてお迎えして,1)投稿論文をResearch Squareにおいてプレプリントとして公開するかどうかの判断材料,2)論文の評価指標に関する最近の動向などについて情報をご提供いただく予定です.加えて,堀編集委員長による,ここ数年で大きく変わったAEZの投稿規定や査読過程の解説も予定しています.皆様のご参加を心よりお待ちしております.
 

世話人:堀 雅敏 (編集委員長)
文責:園田 昌司 (前編集委員長)
 

技術士試験対策セミナー(GW4)

日時:大会3日目 3月15日(水) 13:15~14:15 C会場(8203教室)

 
当学会 技術士育成推進委員会による技術士試験対策セミナーを下記のとおり開催いたします.今大会は対面で開催いたしますので,ご興味のある方は積極的にご参加ください.

参加費:無料 (どなたでもご参加いただけます)
 

プログラム

  1. 【GW4-01】技術士試験について(5分)

 小俣 良介(埼玉県茶業研究所)

  1. 【GW4-02】合格体験(20分)

 高田 裕司 (長崎県農林技術開発センター)

  1. 【GW4-03】試験対策コンサルテーション

●筆記試験攻略と面接対策(20分)

 加藤 綾奈 (東京都農林総合研究センター)

●ディスカッション(15分)

 司会 青木 由美(富山県農林水産総合技術センター)

   小俣 良介(埼玉県茶業研究所)

 

日本応用動物昆虫学会会員の方は,関連学会(日本植物病理学会,日本農薬学会,日本雑草学会)の大会で開催されるセミナーに無料で参加することができます.日本応用動物昆虫学会大会に参加予定のない方,日程等ご都合が合わない方はご利用ください.
関連学会では当該セミナー参加のみ無料で,大会に参加をご希望の場合は別途大会参加費等が必要になりますのでご注意ください.詳細は各学会ウェブサイトをご覧ください.

 

世話人:小俣 良介・青木 由美(日本応用動物昆虫学会 技術士育成推進委員会)