The 84th Annual Meeting of the Entomological Society of Japan・The 68th AEZ annual meeting

Presentation information

Oral presentation

[C] Pest management/IPM (other)

Sat. Mar 30, 2024 10:30 AM - 11:45 AM Site C (Shirakashi 1)

10:45 AM - 11:00 AM

[C-34] 飛来性害虫トビイロウンカの殺虫剤抵抗性リスク評価

◯atsushi yamamoto1,8, Makoto Doi2,8, Masahiro Iguchi3,8, Takashi Noda4,8, Takeshi Yamaga5,8, Masahiro Osakabe6,8, Chiharu Tanaka7,8 (1. Nippon soda Co.,Ltd, 2. Shizuoka Pref. Res. A&F, 3. WakayaFruit Tree Exp. StaSta, 4. JPPA, 5. ZEN-NOH Agri. R&D Center, 6. Kyoto City, 7. Mie Agri. Res. Center, 8. TF on IRM)

飛来性害虫には2つのタイプがある.①毎年あるいは数年に一度飛来してくるが,越冬できず定着しない害虫(例:トビイロウンカ等)。②国内で越冬できない地域と越冬できる地域があり,国内越冬地も飛来源とする害虫(例:コナガ等).本講演では,飛来源ではなく「飛来地・中継地・分散地の各地域(以後,飛来分散地域)」での薬剤抵抗性管理を踏まえた実際の防除の考え方を,タイプ①のトビイロウンカの事例で殺虫剤抵抗性リスク評価(山本・土井,2021)を行い提案する.防除法には箱施用と本田散布の2方法があり,個々の殺虫剤や系統(作用機構)により抵抗性発達レベルは異なる.害虫発生密度は各飛来分散地域や作付時期(普通,早期)で異なり,それに応じて栽培・地域リスクも異なる.栽培・地域リスクは,主に九州の飛来地では中であり,中継地・分散地と早期栽培では低~中となった.その結果,各飛来分散地域や栽培法に応じて防除・薬剤抵抗性対策の方針が変わることを提案した.