日本昆虫学会第84回大会・第68回日本応用動物昆虫学会大会 合同大会

講演情報

口頭発表

[D] 生理学・生化学・分子生物学

2024年3月31日(日) 09:00 〜 11:30 D会場 (白橿2)

11:00 〜 11:15

[D-42] ARID family転写因子によるJH生合成制御

◯粥川 琢巳1、長峯 啓佑1、松尾 隆嗣2 (1. 農研機構・生物研、2. 東大院・農学生命)

幼若ホルモン(JH)はアラタ体で合成され,幼虫から蛹への変態を抑制し,幼虫形質を維持する.我々は,RNA-seqとRNAiスクリーニングにより,JH生合成を制御する因子としてARID familyに属する転写因子を単離した.この転写因子は動物に広く保存されており,胚発生に関与することが報告されているが,昆虫においてはショウジョウバエを用いた解析が唯一報告されているのみで,2005年の報告を最後に全く進展していない.本講演では,この転写因子が胚発生以外にも新たな機能としてJH生合成を制御する分子メカニズムを紹介する.