[G] 系統・生物地理・進化・種分化

[G-31] 塩基置換速度増大の法則、哺乳類を例に

◯遅沢 壮一¹ (1. カワオソ分子生命地質研究所)

塩基置換増大の法則：哺乳類を例に
遅沢壮一 カワオソ分子生命地質研究所
Osozawa S. 2023. Geologically calibrated mammalian tree and its correlation with global events, including the emergence of humans. Ecology and Evolution. 33: e10827.
tree sizeやgenome sizeが少ないとする査読意見が普通だが、sizeで本題のcalibrationはできない。MCMCTreeのmaximum ageは使うべきでない。MrBayesやBEAST2のtotal-evidence datingも使えない。BEAST v1.10.4のtMRCAは、fossil calibrationばかりでなく、琉球の1.55Maのgeological event calibrationにも使える。プロトコルが異なるBEAST v.1 7やv1.6は旧式パソコンでしか使えない。
塩基置換速度は第四紀に指数関数的に増大する。人類はこの法則に従って出現した。増大要因は氷期間氷期サイクル開始に示される気候変動であるが、気候変動の根本要因はC4植物の出現と大気二酸化炭素の減少による気温低下である。