12:40 PM - 1:00 PM
[GW1-03] 名古屋大学におけるABS対応と事例
生物多様性条約(CBD)及び名古屋議定書では、研究者が海外生物サンプル等を利用し、現地において採取等を行う際には、相手国のABS関連法規に従って許可の取得(PIC)や契約の締結(MAT)、提供国への利益配分(ABS)を行う必要がある。また、日本のABS指針に従い環境省への報告手続き等が必要な場合もある。名古屋大学では、平成29年度に、ABSの体制構築を行い、チェックフロー等を定めて運用を行ってきた。講演者は名古屋大学のABS実務者チームメンバー(URA)として、教職員から、国際的共同研究やプロジェクトでの相談対応として契約締結・PIC取得のための支援を行い、具体的ケースのABS対応の支援を行う者である。本セミナーでは、名古屋大学でのABS対応のための体制構築時の検討事項について紹介する。また、相談対応での事例のうち、いくつかの実際の対応状況を紹介する。研究の現場でのABS対応において、実際的な課題や困難な点についても皆様と共有しながら議論をできればと考える。