日本昆虫学会第84回大会・第68回日本応用動物昆虫学会大会 合同大会

講演情報

ポスター発表

[PG02] ポスター発表(一般B:コアタイム2)

2024年3月30日(土) 12:30 〜 13:30 桜(一般) (桜)

[PG02-06] Cry46Abの殺ボウフラ活性に関与する受容体認識部位について

◯武部 聡1、勝部 柊斗1、東 慶直1、早川 徹2 (1. 近畿大・生物理工、2. 岡山大院・ヘルスシステム統合科学)

Cry46Ab(Mpp46Ab)は土壌細菌Bacillus thuringiensis (Bt) が産生するタンパク質で、ボウフラやスクミリンゴガイなどに食毒性を示す。蚊はデング熱やジカ熱などの感染症を媒介する。スクミリンゴガイは東アジアや東南アジアではイネの害虫である。Cry46Abはこれら有害生物を駆除する生物農薬の開発に役立つと考えられる。Cry46Abの立体構造解析から、このタンパク質はアエロリジンタイプのβ型膜孔形成毒素(β-PFT)で、3つのドメインからなる。他のβ-PFTとの構造比較から、ドメインⅠには受容体結合に関わる標的細胞認識領域があると推測される。そこで、ドメインⅠにある芳香族アミノ酸クラスターのアミノ酸置換変異体を作製し、それらの殺ボウフラ活性を比較検討した。