日本薬学会第140年会(京都)

セッション情報

一般シンポジウム

[S02] 今いちど,眼科領域の進歩を考える ―基礎,臨床,そしてドラッグリポジショニングについて―

2020年3月26日(木) 09:00 〜 11:00 [B会場]Room B-1 (2F)

オーガナイザー:原 英彰(岐阜薬大)、小佐野 博史(帝京大薬)、中澤 洋介(慶應大薬)

眼球は直径約4㎝の小宇宙である。眼科領域は薬学における研究、教育、薬学管理業務において、あまり一般的ではないが、医療の歴史を辿ると、角膜移植による移植医療、人工臓器である眼内レンズによる白内障治療、iPS細胞を用いた加齢黄斑変性症の治療、角膜再生医療など、医療の最先端を提供し続けてきた分野である。眼組織の持つ特異性から様々な薬剤投与方法が検討され、その中でも局所投与として最も効果が期待されている点眼薬では、様々な工夫を凝らした製剤が開発されてきている。さらに、がん、悪性腫瘍などの難治性疾患の克服が進むにつれ改善されつつあるQOLの向上に、視機能の維持、つまりQOV(Quality of Vision)の向上は欠かせない。このような背景もあり、近年、国民の視機能に関する関心は高く、地域医療への貢献が期待される薬剤師にとっても、眼科関連の最新情報を持つことは今後の健康サポートにも重要である。本シンポジウムでは、薬学に関する眼科研究の最新の知見を薬学関係者と共有するために、角膜、水晶体、網膜硝子体疾患における最新の知見、治療手段として薬物の眼組織への効果的な送達方法、iPS細胞を用いた再生医療、患者数が多い緑内障に対するドラッグリポジショニングについて、最新の知見を提供頂く。本シンポジウムがきっかけとなり、多くの方々に眼に興味を持って頂き、超高齢社会のQOVの向上に役立てば本望である。

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