日本薬学会第140年会(京都)

セッション情報

一般シンポジウム

[S16] 次世代医工薬学に基づく“細胞編集”―バイオマテリアルを活かした細胞機能制御―

2020年3月26日(木) 16:15 〜 18:15 [E会場]Room E (1F)

オーガナイザー:岸村 顕広(九大院工)、樋口 ゆり子(京大院薬)

昨今、いわゆる医薬品の概念も広がり、細胞も医薬品の一つとして扱われるようになってきた。そのような状況で次世代医薬品開発の鍵を握るのは、細胞をいかにして意のままに操るか、であり、それには、既存の薬学の枠を超えた医・工学との連携・融合が不可欠である。本シンポジウムでは、人工的な細胞機能の改変・制御を『細胞編集』と位置づけ、特に医薬品への応用を見据え、新たなマテリアルの開発、それらのマテリアルを培養細胞だけでなくin vivoで利用することも視野に入れている。人工的な細胞機能改変・制御のアプローチには、分子生物学レベルの操作から、新規人工材料の細胞内や膜表面への組みこみ、細胞を取り囲む環境の制御などが考えられ、さらに、病変部位における微小環境の理解とその微小環境での細胞機能の評価系の確立も必要である。そこで、本シンポジウムでは、細胞機能を人工的に改変するための人工オルガネラを指向した材料・技術、細胞機能を改変するための機能性核酸導入技術、細胞と接触する界面の工学的制御に基づく細胞機能制御技術、病理・病態の解明や細胞機能評価のための疾患微小環境モデル開発、mRNAを用いたin vivoにおける細胞編集や細胞移植、細胞膜修飾による生体内での治療細胞送達、について、異なるバックグラウンドを持つ気鋭の若手研究者から情報提供し、次世代細胞医薬品をめぐる新たな潮流について多角的な議論を行う。

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