日本薬学会第140年会(京都)

セッション情報

一般シンポジウム

[S17] 若手研究者が取り組む認知症治療薬創出に向けた多角的アプローチ

2020年3月26日(木) 16:15 〜 18:15 [U会場]スワン (1F)

オーガナイザー:髙鳥 悠記(同志社女大薬)、奥山 聡(松山大薬)

平均余命が伸びた超高齢社会において、認知症は各ライフステージにさまざまな形で深く関与しており、公衆衛生上の大きな問題となってきている。現在も認知症患者数は増加し続けており、アンメット・メディカル・ニーズが高く、対処療法を中心とした現在の治療薬から、根本的な治療のための創薬が求められている。また、認知症対策として、国を挙げて、認知症の発症や進行を遅らせる、予防への取り組みを強力に推進していくことも示されている。しかし、これまでに新たな機序の認知症治療・予防薬の開発は成功しておらず、新たな視点からの創薬ターゲットが求められている。そこで本シンポシウムでは、新たな治療薬開発のみならず、診断・予防方法などの確立に向けて、多分野の研究者が分野を横断し融合させながら認知症に対して紹介するという、これまでに無い新たな試みに挑戦する。薬理学、物理化学、生体分析化学、薬物動態学、薬物治療学的観点から、最前線で認知症研究を展開する6名のシンポジストが講演し、今後の認知症研究の推進および創薬応用への展開について多角的に議論する。本シンポジウムにより、若手研究者が認知症研究における最新技術を多分野および海外の薬学研究者とも共有することで、これまで取り組み培ってきた研究基盤をもとに、先制医療を実現する基盤研究を展開し、世界的な薬学研究力を底上げするだけでなく、治療薬および予防薬になり得る新たな作用機構を見つけ出し、画期的な認知症の新規治療薬開発につながることを期待したい。

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