日本薬学会第140年会(京都)

セッション情報

一般シンポジウム

[S09] 創薬のためのトランスポーター研究戦略

2020年3月26日(木) 09:00 〜 11:00 [W会場]アネックスホール2 (1F)

オーガナイザー:森山 芳則(久留米大医)、篠原 康雄(徳島大先端酵素研)

5-600種程度存在するヒト・トランスポーターは、創薬資源として急ピッチで開発が進む、人類に残された最後にして最大の研究フロンティアである。開発を阻んでいたトランスポーター特有の技術的問題の多くは既に解決され、任意のトランスポーターの輸送機能の測定系やトランスポーターと特異的に結合する物質のハイスループット・スクリーニング系が実用化段階に入っている。トランスポーター創薬(transporter-targeted drug discovery)は長い揺籃期を経てようやく発展期を迎えたと言って良い。こうした現状に鑑み、本シンポジウムでは、トランスポーター創薬を推進する上で必須な「何故トランスポーターの阻害剤(活性化剤)が薬になるのか」についての科学的根拠(ソフト)とトランスポーター解析技術の進歩(ハード)両面に関する最新の成果を報告する。トランスポーター創薬の実像を描き将来像を討論したいと考えている。

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