日本薬学会第140年会(京都)

セッション情報

一般シンポジウム

[S19] バイオ医薬品の「創」と「療」,これからのバイオ創薬と臨床を考える

2020年3月26日(木) 16:15 〜 18:15 [W会場]アネックスホール2 (1F)

オーガナイザー:石井 明子(国立衛研)、米澤 淳(京大病院薬,京大院薬)

抗体医薬品に代表されるバイオ医薬品は,従来の低分子医薬品にはない有効性が期待され,アンメットメディカルニーズを満たす医薬品として進化を続けてきた.日本は,抗体医薬品の開発で海外に後れを取ったと言われているが,承認品目の増加や適応疾患の拡大に伴う医療上の重要性の増大を背景に,近年,国内でのバイオ医薬品の開発,製造・品質管理に関する専門的な人材の育成,個別化医療等に関する新たな動きが活発化している.
最近のトピックとして,創薬分野では,日本発のバイオ医薬品の開発やアカデミアと企業の連携の事例が増えつつあること,一般社団法人バイオロジクス・研究トレーニングセンター(BCRET)での座学及び実務実習の開始が挙げられる.また,医療分野では,製品の多様化に伴い,今後バイオ医薬品分野でも重要となる個別化医療に関する先駆的な成果が得られつつある.さらに,先端技術と創薬・医療をつなぐレギュラトリーサイエンス研究においても基盤技術の標準化が進んでいる.
本シンポジウムでは,日本発の革新的バイオ医薬品の創出,製造・品質管理のための人材育成とレギュラトリーサイエンス,個別化医療に向けた臨床での研究に関する発表を通じて,バイオ医薬品の「創」と「療」に関する国内の最新動向を共有し,日本からアジアを含む海外への貢献が期待できる新しい時代のバイオ医薬品について議論したい.

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