日本薬学会第140年会(京都)

セッション情報

一般シンポジウム

[S27] 細胞死研究の最前線:細胞死が駆動する多様な生体応答の理解と制御法開発

2020年3月27日(金) 15:00 〜 17:00 [A会場]Room A (2F)

オーガナイザー:齊藤 達哉(阪大院薬)、藤尾 慈(阪大院薬)、今井 浩孝(北里大薬)

これまでの研究では、細胞死は細胞の一生の最終過程であり、生じた死細胞は捨て去られ失われるのみ、と考えられてきた。一方で、近年、死にゆく細胞が情報の発信源となり、免疫、炎症、修復、再生、線維化といった多様な生体応答を誘導し、種々の疾患の発症に深く関わることが明らかとなってきており、注目を集めている。本シンポジウムでは、主に免疫・炎症に関連する疾患の研究を通じて、“生命情報発信体としての死細胞という新パラダイムの構築“および“細胞死を介した生体応答の制御法開発”に取り組んでいる研究者が講演を行う。演者は、免疫学、病態生理学などを基盤とするオーソドックスな解析手法に加えて、ケミカルバイオロジー、イメージング、プロテオミクスなどの解析技術を駆使して得られた研究成果を紹介する。本シンポジウムが、パイロトーシス、アポトーシス、ネトーシス、フェロトーシスといった種々の細胞死の誘導メカニズム、細胞死が生体応答・疾患発症を引き起こすメカニズム、細胞死関連分子を標的とする創薬などについて、最新の知識を得て、理解を深める場となれば幸いである。

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