日本薬学会第140年会(京都)

セッション情報

一般シンポジウム

[S29] 中分子創薬研究のフロンティア:~生体分子の反応集積場としての膜曲率の役割~

2020年3月27日(金) 15:00 〜 17:00 [C会場]Room B-2 (2F)

オーガナイザー:河野 健一(京大化研)、中瀬 生彦(阪府大院理)

細胞内小胞輸送や細胞分裂、細胞運動、エクソソーム分泌などが起こる際に、複数のタンパク質が協同的に働き、二次元の生体膜を三次元の曲面構造に変形させるドラスティックな変化を伴います。その高度な曲率構造の誘導形成が、別のタンパク質を新たに呼び寄せてシグナルが伝達されていく事から、膜曲率形成は情報伝達の足場として機能性分子の集積化を促進する重要な役割を果たしていると考えられます。近年、膜曲率形成が、がん細胞の運動性や、神経性疾患、そして細胞間情報伝達などに深く関与している事が報告されており、生体膜において膜曲率を起点とした生体分子の反応集積場としての新たな機能が注目されています。本シンポジウムでは、膜曲率形成の分子メカニズムから疾患発症・薬物送達に至るまで、様々な生命現象に関わる最新の膜曲率研究について議論していきます。

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