日本薬学会第140年会(京都)

セッション情報

一般シンポジウム

[S24] フォルダマーの魅力 —ペプチド創薬のパラダイムシフト—

2020年3月27日(金) 09:00 〜 11:00 [E会場]Room E (1F)

オーガナイザー:出水 庸介(国立衛研)、尾谷 優子(東大院薬)、大庭 誠(長崎大院医歯薬)

“フォルダマー(Foldamer)”とは、低分子ユニットを繰り返し連結(オリゴマー化)させた時に、規則的な一定の二次または三次構造をとる人工分子のことである。これまでに様々なタイプが開発されてきたフォルダマーは、そのユニークな構造特性から、新たな機能性材料として期待されている。フォルダマーは、主に高分子工学の分野で精力的に研究されてきた一方、薬学の分野では、今のところその認知度は決して高くない。しかしフォルダマーは、低分子化合物のように化学合成できることに加え、低分子化合物では困難な多点分子認識を可能とすることから、ケミカルバイオロジーのツールのみならず、タンパク質間相互作用を標的にするような医薬品候補としての可能性も秘める(J. Med. Chem. 2016, 59, 9599)。
本シンポジウム「フォルダマーの魅力 —ペプチド創薬のパラダイムシフト—」では、シンポジストとして薬学系の先生のみならず、薬学会年会に初参加の工学系の先生もお迎えし、多岐にわたる切り口からフォルダマーの魅力に迫り、特にペプチド創薬への応用を見据えた討議を行う。すなわち、フォルダマーを構成するモノマー分子やその配列の設計、フォルダマー特有の立体構造と、その規則的な構造によって発揮される機能についての議論を通じ、新たなモダリティとして注目されている中分子ペプチド創薬への応用を探る。

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