日本薬学会第140年会(京都)

セッション情報

一般シンポジウム

[S44] 革新的翻訳後修飾研究の最先端

2020年3月28日(土) 09:00 〜 11:00 [W会場]アネックスホール2 (1F)

オーガナイザー:伊藤 昭博(東京薬大生命)、上原 孝(岡山大院医歯薬)

タンパク質の機能はゲノムDNA中にコードされているアミノ酸配列により決まるが、多くのタンパク質は翻訳後に修飾を受けることでその機能が調節されている。翻訳後修飾によるタンパク質の機能制御は細胞の運命を決定し、生命の根幹となる様々な生命現象を調節する。加えて、この修飾が正常に行われないと、がんなどの疾患発病の原因になることがある。このように、翻訳後修飾によるタンパク質の機能調節を明らかにすることは、様々な生命現象の調節機構の理解だけでなく、新しい疾患治療法の提唱に繋がる。一方、細胞内には翻訳後修飾を受けることが知られていないタンパク質や、機能がほとんど分かってない翻訳後修飾が存在する。これらの課題を解決するためには、分子生物学や生化学の手法に加えて、分析化学や合成化学の力が必要となる。本シンポジウムでは、アシル化、メチル化などの比較的新しい化学修飾に焦点を当て、これら修飾の機能、調節機構に加えて、それら修飾を標的とした化合物開発研究について紹介する。加えて、合成化学の手法による修飾タンパク質の網羅的探索法や修飾制御法、翻訳後修飾の分析法についても紹介し、「翻訳後修飾」をキーワードにして、分子細胞生物学、薬理学、有機化学、分析化学などの異分野に跨がる話題を提供する場としたい。

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