日本薬学会第140年会(京都)

日本薬学会第140年会の剰余金の取扱いについて

 2020年2月21日付で、新型コロナウイルス感染拡大を鑑み、日本薬学会第140年会の通常開催の中止を決定いたしました。その後2月27日付で以下のようにご案内させていただきました。
 

予約参加申込費につきましては、年会が成立していますので返金いたしません。会場のキャンセル料、年会ホームページの作成・管理の費用、プログラム集の作成・印刷・発送の費用、Web要旨サイトの作成・管理の費用等に充当させていただきます。現時点での概算では余剰金は発生しないと予想されます。しかし、もしも余剰金が発生する場合には、その取扱いにつきましては年会ホームページでご案内いたします。

 

 通常開催の中止を決定した当初は、第140年会の収支で約600万円の欠損金が生じる見込みでした。その最大の要因は、契約書から予想される会場(国立京都国際会館)のキャンセル料(約2,900万円)でした。しかし、国立京都国際会館からのご提案で、最終的には会場キャンセル料を全額免除していただけることになり、結果として、年会の収支で約2,200万円の剰余金が発生しました。

 かつての年会で発生した剰余金と同様の会計処理を行い、第140年会で発生した剰余金の取扱いを日本薬学会理事会で慎重に協議しました。一方、通常の年会での剰余金とは発生事由や額が大きく異なりますので、日本薬学会では公益社団法人の監督官庁である内閣府の指示や、公認会計士の意見を仰ぎながら協議を進めました結果、剰余金約2,200万円を内閣府の助言に従い「特定費用準備資金」とし、第141年会以降の年会で活用できる資金とすることが、日本薬学会理事会で決定されました(2020年9月17日付)。

 ここにご報告いたします。
 
2020年10月9日
日本薬学会第140年会組織委員長 中山 和久
日本薬学会会頭 髙倉 喜信