日本薬学会第140年会(京都)

講演ハイライト

 

日本薬学会第140年会の講演ハイライトの公開に寄せて 

 日本薬学会第140年会は、2020年3月25日(水)から28日(土)にかけて、国立京都国際会館を中心にして開催する予定でした。しかし、ご存知のように、年会の開催中止という残念な結果になってしまいました。参加を予定されていた皆様に対しましては誠に申し訳なく思いますとともに、2年ほど前から準備を進めてきました組織委員会といたしましても落胆の色を隠すことができません。

 第140年会では、会頭講演や各種受賞講演に加えて、ノーベル化学賞受賞者やラスカー基礎医学研究賞受賞者を含む特別講演10件(海外6、国内4)、会頭特別企画講演1件、国際交流シンポジウム2件、理事会企画シンポジウム1件などを企画していました。そして、公募によって採択された52件の一般シンポジウムが予定されていました。第140年会からの試みとして、組織委員会でシンポジウムの採否を決定する際の参考にするために、部会に対して推薦を依頼しました。さらに、第140年会からの企画として、日本薬学会の国際化を推進するために、海外シンポジストの旅費を組織委員会で負担することにして応募を募り、9件の英語で行うシンポジウムを採択していました。このように様々な企画の成否を見極めたかったのですが、残念ながらそれは叶いませんでした。

 一般口頭発表は約1,000題、ポスター発表は約2,600題で、合わせた数は例年よりも100題ほど多い予定でした。さらに、予約参加申込者は6,100名を超え、例年よりも1,000名ほど多い予定でした。このように、参加を予定されていた皆様のご期待をひしひしと感じていましたので、年会の開催中止は本当に苦渋の決断でした。
 

 さて、例年の日本薬学会年会では、報道機関向け講演ハイライトを作成して公開し、記者会見を行ってきました。しかし、第140年会では、冊子体としての講演ハイライトの発行を取りやめ、記者会見も中止いたしました。ただし、プログラム集の発行とWeb要旨の公開をもって本年会は成立し、本年会での発表も成立していますので、多数の発表者の皆様にすでにご作成いただいている一般学術発表のハイライト要旨の取扱いについて、年会組織委員会と日本薬学会広報委員会との間で協議いたしました。その結果、ハイライト要旨をWeb公開することにいたしました。発表者の皆様には、難しい専門用語を使わずに、非専門家でもわかるように、キャッチフレーズや要旨をご作成いただいています。年会組織委員会、そして日本薬学会といたしましては、ハイライト要旨の公開をもちまして、少しでも多くの皆様に日本薬学会の活動や魅力について知っていただき、引き続きご協力やご支援をいただければと思います。

 
日本薬学会第140年会
組織委員長 中山 和久
 

 講演ハイライト

  前付

  本文①(キャッチフレーズ一覧)

  本文②(一般学術発表ハイライト要旨)