日本薬学会第142年会(名古屋)

セッション情報

一般シンポジウム

[S02] オルガネラ研究の新機軸 ―オルガネラ・ゾーンの確立と創薬への展望―

2022年3月26日(土) 09:30 〜 11:30 [D会場] 会議室141+142 (1号館4階)

オーガナイザー:齊藤 達哉(阪大院薬)、新井 洋由(東大院医)

オルガネラは、生命の根幹をなす細胞の活動に関わる小器官であり、各々が高度に専門化した役割を担っている。オルガネラの機能不全は様々な疾患の発症に関わっており、機能改善に導く治療薬の開発が試みられるなど、薬学領域においてオルガネラは重要な研究対象と考えられている。近年の顕微鏡技術の進歩に伴い、「1つのオルガネラの中に異なる役割を担う区画が存在すること」や「オルガネラ機能の多くがこれらの区画における素反応の集積として発揮されること」が明らかになってきた。これらの機能区画を“オルガネラ・ゾーン”と定義し、新たなオルガネラ像の確立を目指す研究の潮流が生まれている。本シンポジウムでは、オルガネラ・ゾーンの観点から生命現象の理解、疾患病態の解明や細胞制御法の開発に取り組んでいる研究者が、最新の研究成果を紹介するとともに、オルガネラ生物学の今後の展開ならびにオルガネラを標的とする創薬の可能性について議論する。

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