日本薬学会第142年会(名古屋)

セッション情報

一般シンポジウム

[S22] 白金族元素を用いた「型破りな」創薬研究

2022年3月27日(日) 09:30 〜 11:30 [K会場] 会議室224 (2号館2階)

オーガナイザー:米田 誠治(鈴鹿医療大薬)、樋口 恒彦(名市大院薬)

シスプラチンが臨床導入されてから40年以上が経過した現在においても、白金製剤は様々な固形がんの化学療法に用いられている。白金製剤は全て電気的に中性なcis型白金(II)単核錯体であり、同様の基本骨格を用いて分子設計すれば、有効な抗腫瘍効果を発揮する白金錯体を得ることが出来る。しかし、近年においては、副作用の軽減および白金製剤に対する交叉耐性の克服を念頭に、白金製剤とは基本骨格が大きく異なる白金錯体、或いは白金以外の白金族元素(ルテニウム・ロジウム・パラジウム・オスミウム・イリジウム)を用いた「型破りな」創薬研究が進められている。白金族元素の金属錯体は加水分解を受けにくいため、金属錯体特有のユニークな幾何学構造を水溶液中で維持しながら、標的となる生体分子と結合することができる。また、機能性配位子を導入することで、従来の白金製剤とは異なったアプローチによる創薬が可能になる。本シンポジウムでは、白金族元素を用いたがん治療薬およびがん診断薬の創薬研究を紹介し、無機医薬品化学の新たな展開を議論する。

オーガナイザー挨拶:米田 誠治(鈴鹿医療大薬) (09:30 〜 09:35)

10:00 〜 10:25

○Ye Zhang1、Guanying Li1、Xunwu Hu1、Pingping Nie2、Dingze Mang1、Shi Jiao2、Shijin Zhang1、Sona Rani Roy1、湯川 幸江1、朝比奈 竣介3、菅沢 弘樹4、William Cortes1、Zhaocai Zhou2 (1. 沖縄科学技術大学院大生体模倣ソフトマターユニット、2. 復旦大生命科学、3. 日本電子、4. オックスフォードインストゥルメンツ)

総括:樋口 恒彦(名市大院薬) (11:15 〜 11:30)

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