日本薬学会第142年会(名古屋)

セッション情報

一般シンポジウム

[S24] 新視点・新技術から脳疾患治療薬開発の新たな時代を切り拓く 〜若手研究者の挑戦〜

2022年3月27日(日) 09:30 〜 11:30 [Q会場] 白鳥ホール北 (4号館1階)

オーガナイザー:降幡 知巳(東京薬大薬)、伊藤 慎悟(熊本大院薬)

血液脳関門(blood-brain barrier, BBB)は薬物の脳内移行を制限する脳特有の血管構造である。したがって、血液脳関門を突破する戦略の構築は脳疾患治療薬開発における重要な課題となっている。一方、最近BBB以外にも脳へと繋がる新たな経路が見い出され、病態との関連が指摘されている。したがって、BBBを知り・越え・回避する研究は、脳疾患を克服する新たな治療戦略を開発する鍵を握り、製薬業界からの注目度も高い。本シンポジウムでは、新進気鋭の若手研究者達が集い、BBBを知り・越え・回避する視点から最新の脳疾患創薬・病態研究を紹介する。具体的には、伊藤博士(熊本大)はプロテオミクスによるインスリンシグナル-BBB機能連関の紐解きを、本山博士(熊本大)はBBB透過性環状オリゴ糖を基盤としたアルツハイマー病治療研究について発表する。また、泉尾博士(富山大)は、BBBを介さない脳-末梢連結経路として髄膜リンパ管に着目し、その生理学的機能や病態における役割について発表する。さらに、森尾博士(東薬大)は階層スフェロイド型BBBモデルの開発とその脳疾患創薬研究への応用を、深津博士(JCRファーマ)は、世界初の上市となったBBB通過型酵素製剤パビナフスプ アルファとその動態特性を紹介する。本シンポジウムでは、これら新たな研究展開を薬学界で広く共有して連携点を探り、未来の脳疾患治療薬開発を眺望したい。

イントロダクション:伊藤 慎悟(熊本大院薬) (09:30 〜 09:35)

総合討論:降幡 知巳(東京薬大薬) (11:25 〜 11:30)

×

認証

×

要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン