日本薬学会第142年会(名古屋)

セッション情報

一般シンポジウム

[S38] 古くて新しい環境中微粒子の健康影響―産業曝露からマイクロプラスチックまで―

2022年3月27日(日) 16:00 〜 18:00 [Q会場] 白鳥ホール北 (4号館1階)

オーガナイザー:石原 康宏(広島大院統合生命)、河野 まおり(阪大院薬)

 微小粒子状物質(PM2.5)の健康影響が議論されるようになって久しい。呼吸により取り込まれたPM2.5は気道を経て肺に達し、喘息や気管支炎などの呼吸器系疾患を増悪させるほか、肺がんのリスクを上昇させる。PM2.5の主として呼吸器へのリスクを鑑みて本邦では「1年平均値が15μg/m3以下、1日平均値が35μg/m3以下」との環境基準が定められ、PM2.5対策が進められている。一方、PM2.5の呼吸器以外への作用については研究が進んでおらず、また、マイクロプラスチックや溶接ヒュームなど、健康影響が十分に議論されていない微粒子が環境中に存在する。本シンポジウムでは、PM2.5と呼吸器という従来の概念とは一線を画し、① PM2.5の中枢神経系への影響と神経疾患との相互作用について報告する。また、② 大気汚染物質が及ぼす皮膚への影響およびそれら汚染物質から皮膚を護るアプローチ例について紹介する。③ 事業所において溶接時に発生するヒュームの健康影響は労働衛生において非常に重要である。④ 昨今話題のマイクロプラスチックは海洋中のみならず大気中にも存在するが、その大気中動態や曝露影響については不明な点が多い。そこで、ヒュームと大気中マイクロプラスチックについても最新の知見を紹介する。本シンポジウムでは、大気中微粒子の動態と健康影響を少し違った視点で眺め、その健康影響について議論を深めたい。

趣旨説明:石原 康宏(広島大院統合生命) (16:00 〜 16:05)

17:25 〜 17:55

○大河内 博1、吉田 昇永1、藤川 真智子1、趙 鶴立1、谷 悠人1、速水 洋1、竹内 政樹2、反町 篤行3、藤井 佑介4、竹中 規訓4、宮崎 あかね5、梶野 瑞王6、足立 光司6、石原 康宏7、岩本 洋子7 (1. 早稲田大理工、2. 徳島大院医歯薬、3. 福島県医大総合、4. 大阪府大院人社システム、5. 日本女子大理、6. 気象研、7. 広島大院統合生命)

まとめ:河野 まおり(阪大院薬) (17:55 〜 18:00)

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