[P-029-B] 不眠症治療薬服用患者への服薬フォローアップの重要性
【目的】不眠症治療薬の新規処方時や処方変更時は、効果と副作用を確認して適正服用量を判断する必要があるため、睡眠状況や日中の眠気・ふらつき等の確認が重要となり、その手段の一つとして薬局薬剤師による来局間の電話確認(服薬フォローアップ:服薬FU)が考えられる。本研究では、薬局薬剤師の服薬FUが不眠症治療薬の適正使用に貢献した事例から、不眠症治療薬服用患者に対する服薬FUの重要性を報告する(アイングループ医療研究倫理審査委員会承認番号:AHD-0121)。
【事例1】80歳代男性が服用するゾルピデム錠10mg がロフラゼプ錠1mgに変更され、2日後にはプレガバリン錠75mg、セレコキシブ錠100mgが追加処方された。しかし、3日後の服薬FUで傾眠や呂律が回らない状態が確認された。そこで、患者にこれらの薬の服用を中止して緊急受診することを勧奨し、医療機関に「患者状況」「被疑薬」を情報提供するとともに、処方変更を提案した。次回来局時に、プレガバリン錠75mgが中止され、ロフラゼプ錠1mgがゾルピデム錠10mg に、セレコキシブ錠100mgがアセトアミノフェン錠500mgに変更されていることを確認した。また、症状も改善した。
【事例2】70歳代女性が服用するトリアゾラム錠0.25mgがゾルピデム錠10mgへ変更されたが、患者はトリアゾラム錠を自分で半錠分割して服用していたため、過量服用による副作用の発現が懸念された。そこで、ジアゼパム換算量でトリアゾラム錠0.25mg半錠と等価になるゾルピデム5mgへの減量を処方医へ提案し、変更となった。10日後の服薬FUで、睡眠状態は良好で副作用もないことを確認した。
【考察】本事例から、薬局薬剤師の服薬FUは、副作用の早期発見や早期対応、処方変更時の経過観察に有効であり、不眠症治療薬による外来薬物療法において重要や役割を果たすことが示された。今後も、安全かつ効果的に外来不眠治療の実現に向けて、積極的に服薬FUを実施していきたい
【事例1】80歳代男性が服用するゾルピデム錠10mg がロフラゼプ錠1mgに変更され、2日後にはプレガバリン錠75mg、セレコキシブ錠100mgが追加処方された。しかし、3日後の服薬FUで傾眠や呂律が回らない状態が確認された。そこで、患者にこれらの薬の服用を中止して緊急受診することを勧奨し、医療機関に「患者状況」「被疑薬」を情報提供するとともに、処方変更を提案した。次回来局時に、プレガバリン錠75mgが中止され、ロフラゼプ錠1mgがゾルピデム錠10mg に、セレコキシブ錠100mgがアセトアミノフェン錠500mgに変更されていることを確認した。また、症状も改善した。
【事例2】70歳代女性が服用するトリアゾラム錠0.25mgがゾルピデム錠10mgへ変更されたが、患者はトリアゾラム錠を自分で半錠分割して服用していたため、過量服用による副作用の発現が懸念された。そこで、ジアゼパム換算量でトリアゾラム錠0.25mg半錠と等価になるゾルピデム5mgへの減量を処方医へ提案し、変更となった。10日後の服薬FUで、睡眠状態は良好で副作用もないことを確認した。
【考察】本事例から、薬局薬剤師の服薬FUは、副作用の早期発見や早期対応、処方変更時の経過観察に有効であり、不眠症治療薬による外来薬物療法において重要や役割を果たすことが示された。今後も、安全かつ効果的に外来不眠治療の実現に向けて、積極的に服薬FUを実施していきたい