[P-004-A] ポリファーマシー解消への取り組み
【目的】
ポリファーマシー解消には薬剤師により一層の寄与が求められており、調剤報酬にも服用薬剤調整支援として評価されている。そこで、自店舗での過去3年分の症例傾向を調査した結果を用い、自店舗および近隣の当社他店舗へ考え方や手法を展開し、服用薬剤調整支援を指標としてポリファーマシー解消への取り組みの変化を評価することとした。
【方法】
自店舗において、2020年4月~2023年3月の期間中、トレーシングレポート (以下、TR) を提出した患者30名について、患者背景、候補薬の種類、服用薬剤数の変化、対象薬剤の服用期間、30日分の薬剤料等について調査し、1. ポリファーマシーと服用薬剤調整支援、2. 患者背景と応対、3. TR作成について勉強会で共有した。また、自店舗の勉強会をもとに、近隣10店舗で対面やオンラインで複数回勉強会を実施し、服用薬剤調整支援を指標として取組みの変化を調査した。
【結果】
対象となった患者の平均年齢は70.9歳、減薬の候補薬は42剤、最も多かったのは消化性潰瘍用剤・健胃消化剤・制酸剤であった。1剤でも減薬となった患者では、減薬提案前後での服用薬剤数は平均12.2から10.1剤となり、減薬となった薬剤の服用期間は2か月~10年以上、30日分の薬剤料は平均1614円であった。この結果をもとに、患者応対、減薬の候補薬の傾向やTRの内容を症例報告により自他店舗へ勉強会で共有した。TRにて医療機関へ報告できたのは自店舗では1名から6名へ、他店舗では10店舗中0店舗から7店舗へ増加し、そのうち5店舗は継続して複数回実施していた。
【考察】
本研究により、ポリファーマシーの実例や解消への具体的な手法を知ることで、取り組む店舗が増え、一度取り組むとその後も継続していく傾向があることが示唆された。今後も症例を勉強会で共有し、ポリファーマシー解消へとつなげていきたい。
ポリファーマシー解消には薬剤師により一層の寄与が求められており、調剤報酬にも服用薬剤調整支援として評価されている。そこで、自店舗での過去3年分の症例傾向を調査した結果を用い、自店舗および近隣の当社他店舗へ考え方や手法を展開し、服用薬剤調整支援を指標としてポリファーマシー解消への取り組みの変化を評価することとした。
【方法】
自店舗において、2020年4月~2023年3月の期間中、トレーシングレポート (以下、TR) を提出した患者30名について、患者背景、候補薬の種類、服用薬剤数の変化、対象薬剤の服用期間、30日分の薬剤料等について調査し、1. ポリファーマシーと服用薬剤調整支援、2. 患者背景と応対、3. TR作成について勉強会で共有した。また、自店舗の勉強会をもとに、近隣10店舗で対面やオンラインで複数回勉強会を実施し、服用薬剤調整支援を指標として取組みの変化を調査した。
【結果】
対象となった患者の平均年齢は70.9歳、減薬の候補薬は42剤、最も多かったのは消化性潰瘍用剤・健胃消化剤・制酸剤であった。1剤でも減薬となった患者では、減薬提案前後での服用薬剤数は平均12.2から10.1剤となり、減薬となった薬剤の服用期間は2か月~10年以上、30日分の薬剤料は平均1614円であった。この結果をもとに、患者応対、減薬の候補薬の傾向やTRの内容を症例報告により自他店舗へ勉強会で共有した。TRにて医療機関へ報告できたのは自店舗では1名から6名へ、他店舗では10店舗中0店舗から7店舗へ増加し、そのうち5店舗は継続して複数回実施していた。
【考察】
本研究により、ポリファーマシーの実例や解消への具体的な手法を知ることで、取り組む店舗が増え、一度取り組むとその後も継続していく傾向があることが示唆された。今後も症例を勉強会で共有し、ポリファーマシー解消へとつなげていきたい。