[P-010-A] 散剤の服用困難な小児に対する保護者と薬剤師の認識調査
【目的】
散剤は小児にとって服用が難しい場合があり、保護者から相談を受けることもある。小児の散剤服用アドヒアランス向上のためには、服用困難の原因把握と適切な服用方法の提案が必要である。そこで、小児の散剤服用に対する保護者と薬剤師の認識・散剤服用方法の提案について現状を調査した。
【方法】
2022年5月23日~5月28日になの花薬局3店舗に来局した、14歳以下の小児の保護者を対象にアンケート調査を行った(回答期限2022年6月5日)。調査内容は単一選択式で、散剤服用困難の有無・散剤服用困難の原因・散剤を飲めなかった場合の対応・薬剤師からの散剤服用方法の提案の有無等とした。また2022年5月18日~5月31日に、(株)なの花中部全薬剤師を対象に同様の内容でアンケート調査を行った。薬剤師には保護者への散剤服用方法の提案・改善の有無も調査した。
【結果】
回答者数は保護者アンケート216名、薬剤師アンケート78名であった。51%の保護者が散剤を飲ませにくいと感じたことがあると回答した。散剤服用困難の原因は保護者56%、薬剤師72%でともに味が最も多かった。散剤を飲めなかった場合の対応も保護者74%、薬剤師82%でともに工夫して飲ませるが最も多かった。48%の保護者が薬剤師から散剤の服用方法を提案されたことがない、31%の薬剤師が散剤の服用方法を提案したが改善されたか確認していないと回答した。
【考察】
小児の散剤服用困難の原因やその場合の対応について、保護者と薬剤師の認識は近いと考えられる。保護者は小児が散剤服用困難の場合、工夫して飲ませようとするなど散剤服用の必要性を理解していると推測される。しかし、散剤の服用方法を提案されていない保護者や、散剤服用方法提案後の改善状況を確認していない薬剤師がいることも確認された。今後はどのような提案や服用期間中のフォローアップが、小児の散剤服用アドヒアランス向上につながるか検証したい。
散剤は小児にとって服用が難しい場合があり、保護者から相談を受けることもある。小児の散剤服用アドヒアランス向上のためには、服用困難の原因把握と適切な服用方法の提案が必要である。そこで、小児の散剤服用に対する保護者と薬剤師の認識・散剤服用方法の提案について現状を調査した。
【方法】
2022年5月23日~5月28日になの花薬局3店舗に来局した、14歳以下の小児の保護者を対象にアンケート調査を行った(回答期限2022年6月5日)。調査内容は単一選択式で、散剤服用困難の有無・散剤服用困難の原因・散剤を飲めなかった場合の対応・薬剤師からの散剤服用方法の提案の有無等とした。また2022年5月18日~5月31日に、(株)なの花中部全薬剤師を対象に同様の内容でアンケート調査を行った。薬剤師には保護者への散剤服用方法の提案・改善の有無も調査した。
【結果】
回答者数は保護者アンケート216名、薬剤師アンケート78名であった。51%の保護者が散剤を飲ませにくいと感じたことがあると回答した。散剤服用困難の原因は保護者56%、薬剤師72%でともに味が最も多かった。散剤を飲めなかった場合の対応も保護者74%、薬剤師82%でともに工夫して飲ませるが最も多かった。48%の保護者が薬剤師から散剤の服用方法を提案されたことがない、31%の薬剤師が散剤の服用方法を提案したが改善されたか確認していないと回答した。
【考察】
小児の散剤服用困難の原因やその場合の対応について、保護者と薬剤師の認識は近いと考えられる。保護者は小児が散剤服用困難の場合、工夫して飲ませようとするなど散剤服用の必要性を理解していると推測される。しかし、散剤の服用方法を提案されていない保護者や、散剤服用方法提案後の改善状況を確認していない薬剤師がいることも確認された。今後はどのような提案や服用期間中のフォローアップが、小児の散剤服用アドヒアランス向上につながるか検証したい。