[P-019-A] 調剤管理加算を指標としたポリファーマシーの実態調査と薬剤師介入の効果について
【目的】
昨今、多種類の薬の服用により、副作用等の有害事象につながる可能性がある、ポリファーマシーが問題となっている。本研究では、複数の保険医療機関から6種類以上の内服薬の処方があり、当該患者の服用中薬剤について服薬状況等の情報を一元的に把握、必要な薬学的管理を行うことを目的とした調剤管理加算にフォーカスをあて、その算定事例を指標としてポリファーマシーの実態調査を行い、薬剤師の介入前後の状態を評価した。
【方法】
アイセイ薬局川崎田町店において、2022年4月~2022年12月の調剤管理加算算定事例を抽出した。その後、年齢を0~60歳、61~80歳、81~100歳の3群で比較し加算算定前後の「服用薬剤」、「疾患」、「服用薬剤の薬効分類」、「残薬状況」等を集計した。また薬剤師介入として処方医へ情報提供を行った「減薬・処方提案」、「重複投与の防止」、「副作用の回避事例」を集計した。
【結果】
調剤管理加算算定事例は183件、うち0~60歳は9件、61~80歳は82件、81~100歳は92件であり、81~100歳の割合は50.2%であった。算定前の服用薬剤は平均9.4種類であり、算定3か月後は平均8.9種類であった。また、循環器系疾患が最多131例(71.1%)であり、服用薬剤では降圧薬(60.1%)が最多であった。飲み忘れが積み重なったため残薬が増えたと答えた79例(43.2%)であった。また介入後に情報提供を行った結果、減薬・処方提案による変更6例、重複投与の防止6例、副作用の回避7例であった。
【考察】
調剤管理加算算定の実態把握をすることにより、ポリファーマシー改善事例が増え、より多くの患者の状態を把握することが出来た。このことから、積極的な薬剤師介入が薬物治療に有用性があると同時に、情報共有がポリファーマシーの予防にもつながることが示唆された。また今後も、薬剤師として、患者背景や処方内容にあわせたフォロー、継続的なアセスメントを実施していきたい。
昨今、多種類の薬の服用により、副作用等の有害事象につながる可能性がある、ポリファーマシーが問題となっている。本研究では、複数の保険医療機関から6種類以上の内服薬の処方があり、当該患者の服用中薬剤について服薬状況等の情報を一元的に把握、必要な薬学的管理を行うことを目的とした調剤管理加算にフォーカスをあて、その算定事例を指標としてポリファーマシーの実態調査を行い、薬剤師の介入前後の状態を評価した。
【方法】
アイセイ薬局川崎田町店において、2022年4月~2022年12月の調剤管理加算算定事例を抽出した。その後、年齢を0~60歳、61~80歳、81~100歳の3群で比較し加算算定前後の「服用薬剤」、「疾患」、「服用薬剤の薬効分類」、「残薬状況」等を集計した。また薬剤師介入として処方医へ情報提供を行った「減薬・処方提案」、「重複投与の防止」、「副作用の回避事例」を集計した。
【結果】
調剤管理加算算定事例は183件、うち0~60歳は9件、61~80歳は82件、81~100歳は92件であり、81~100歳の割合は50.2%であった。算定前の服用薬剤は平均9.4種類であり、算定3か月後は平均8.9種類であった。また、循環器系疾患が最多131例(71.1%)であり、服用薬剤では降圧薬(60.1%)が最多であった。飲み忘れが積み重なったため残薬が増えたと答えた79例(43.2%)であった。また介入後に情報提供を行った結果、減薬・処方提案による変更6例、重複投与の防止6例、副作用の回避7例であった。
【考察】
調剤管理加算算定の実態把握をすることにより、ポリファーマシー改善事例が増え、より多くの患者の状態を把握することが出来た。このことから、積極的な薬剤師介入が薬物治療に有用性があると同時に、情報共有がポリファーマシーの予防にもつながることが示唆された。また今後も、薬剤師として、患者背景や処方内容にあわせたフォロー、継続的なアセスメントを実施していきたい。