[P-025-A] 「漢方飲み方シート」及び早期フォローアップによる小児患者の服薬アドヒアランスの向上
【目的】
当薬局は漢方薬の服薬指導を行う機会が多いが、乳幼児や小児患者の保護者が服薬に苦慮したという事例が散見された。そこで、「漢方飲み方シート(以下、飲み方シート)」を用いた服薬指導と早期のフォローアップを実施することで、漢方薬の服薬アドヒアランス向上を目指した。
【方法】
2022年9月1日から2022年12月31日に来局した乳幼児・小児のうち、漢方薬が初回もしくは、過去に漢方薬アドヒアランス不良の患者の保護者を対象に、「飲み方シート」を用いて漢方薬の服薬指導を実施した。服薬指導後、電話によるフォローアップを実施し、漢方薬の服薬状況について確認し、必要に応じてさらに服薬支援を行った。
【結果】
漢方薬が初回の患者33名、過去に漢方薬のアドヒアランスが不良であった40名に「飲み方シート」を用いて服薬指導を実施した。1回目のフォローアップにて、服用できなかったのは漢方薬が初回の患者で12.1%(4名/33名)、漢方薬の服用歴ありの患者で27.5%(11名/40名)であった。服用できなかった患者に対し、現在の飲み方や好きな飲食物について聞き取りを行い、別の飲み方を提案した。1回目のフォローアップで服用できていなかった患者15名を対象に、2回目のフォローアップを実施し、8名が服用できた。
【考察】
乳幼児や小児への漢方薬の服薬指導は、口頭だけでなく「飲み方シート」を用いた説明や、早期フォローアップを実施することにより、きめ細やかな服薬支援を行うことができ、服薬アドヒアランスの向上につながったと考える。今後は、フォローアップを実施後も漢方薬が服用できなかった患者への対応として、服薬情報提供書等で医師へ情報提供を行い、より個々の患者にあった服薬支援を実施することで、地域のかかりつけ薬局としての役割を果たしていきたい。
当薬局は漢方薬の服薬指導を行う機会が多いが、乳幼児や小児患者の保護者が服薬に苦慮したという事例が散見された。そこで、「漢方飲み方シート(以下、飲み方シート)」を用いた服薬指導と早期のフォローアップを実施することで、漢方薬の服薬アドヒアランス向上を目指した。
【方法】
2022年9月1日から2022年12月31日に来局した乳幼児・小児のうち、漢方薬が初回もしくは、過去に漢方薬アドヒアランス不良の患者の保護者を対象に、「飲み方シート」を用いて漢方薬の服薬指導を実施した。服薬指導後、電話によるフォローアップを実施し、漢方薬の服薬状況について確認し、必要に応じてさらに服薬支援を行った。
【結果】
漢方薬が初回の患者33名、過去に漢方薬のアドヒアランスが不良であった40名に「飲み方シート」を用いて服薬指導を実施した。1回目のフォローアップにて、服用できなかったのは漢方薬が初回の患者で12.1%(4名/33名)、漢方薬の服用歴ありの患者で27.5%(11名/40名)であった。服用できなかった患者に対し、現在の飲み方や好きな飲食物について聞き取りを行い、別の飲み方を提案した。1回目のフォローアップで服用できていなかった患者15名を対象に、2回目のフォローアップを実施し、8名が服用できた。
【考察】
乳幼児や小児への漢方薬の服薬指導は、口頭だけでなく「飲み方シート」を用いた説明や、早期フォローアップを実施することにより、きめ細やかな服薬支援を行うことができ、服薬アドヒアランスの向上につながったと考える。今後は、フォローアップを実施後も漢方薬が服用できなかった患者への対応として、服薬情報提供書等で医師へ情報提供を行い、より個々の患者にあった服薬支援を実施することで、地域のかかりつけ薬局としての役割を果たしていきたい。