第17回日本薬局学会学術総会

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一般演題(ポスター)

一般演題(ポスター)Bグループ

Mon. Oct 9, 2023 2:00 PM - 2:40 PM ポスター会場 (2号館3階 会議室231/会議室232+233/会議室234)

[P-041-B] 外来がん治療に係る服薬フォローアップとトレーシングレポートを活用した情報共有の成果及び評価

圓藤 晶子, 佐々木 香奈, 舟見 健児 ((株)フロンティア フロンティアていね薬局)

【目的】
フロンティアていね薬局では、外来がん治療施行患者を中心に電話による服薬フォローアップ(TF)を行い継続的な服薬指導を行っている。そこで得られた情報は、病院と共同作成したオリジナルのトレーシングレポート(TR)を用いて情報共有を行っている。本研究では、TFに関連して作成したTRの内容を集計・評価することで、その効果と課題を検証したので報告する。
【方法】
対象期間は2021年7月~2023年3月。対象者は抗がん薬による治療中の患者で、病院より情報提供があった患者、薬の追加・削除・用量変更があった患者、オピオイド鎮痛薬が2週間以上処方されている患者とし、同意を得た上でTFを行い全ての例についてTRにて病院へ情報提供を行った。TFの際に受診勧奨が必要と判断された症例は、病院との取り決めのもと患者自身から病院へ連絡するよう指導しTRを送付、至急案件である旨を病院薬剤部へ連絡した。
【結果】
服薬フォロー総数721件のうち、受診勧奨した例は31件(4.3%)、薬の適正使用や生活に関する指導を行った例は121件(16.8%)あった。また、TRにて処方提案を行った例は2021年後半に16件であったところ、2022年前半は25件、後半は36件と上昇した。
【考察】
外来がん化学療法施行中、患者は自身で症状を判断し受診の決定や支持療法を施行する必要がある。しかし、今回行ったTRの評価おいて支持薬を適切に使用できていない症例や受診勧奨となった症例も少なからずあったことから、TFを行うことは有用であると考える。また、処方提案を行った件数の増加から、薬剤師自身もTFの経験を積む事でこれまで以上に外来でのがん治療に効果的に介入することができるようになったと考える。今回、TFを行ったものの、その後の経過を追えていない症例もあるため、今後はTF後の継続的なフォロー及び質の向上が課題としてあげられる。