[P-047-B] かかりつけ薬剤師として認知症患者に介入し副作用リスク回避へ繋げた1例
【目的】
超高齢社会において認知症患者に対する薬局薬剤師の積極的な介入が求められている。今回は、認知症患者に継続的に介入することにより副作用早期発見と減薬提案を行った症例を報告する。
【症例】
80代女性。同一医療機関3科を受診。X年6月、アルツハイマー型認知症と診断。X年7月、かかりつけ薬剤師となり複数科同時一包化等の服薬支援を実施。X+1年4月、不眠に対しエスゾピクロン追加。効果及び副作用確認のため「かかりつけ医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン(第2版)」を参考に体調チェック表を作成し、義娘に確認を依頼。X+1年5月、起床時刻遅延と日中の眠気を聴取。チェック表に記載し、診察時、医師に見せ処方変更を相談するよう提案。結果、エチゾラムへ変更となり翌朝の持越しが消失した。また、服用錠数12.5錠/日、服用回数3回/日と多いことから、服薬動作を困難に感じていること、飲み忘れに対する精神的負担が大きいことを聴取。そこで「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」を参考に、X+1年6月、メトクロプラミド(以下MCP)、デュロキセチン(以下DLX)、クロチアゼパム(以下CT)、モサプリド(以下MOS)の減薬提案を行い、MCP、DLXが中止となった。CTとMOSは中止には至らなかったが、再度、疑義照会を行い、X+1年9月、MOS用法変更、X+1年10月、CT減量となった。結果、服用錠数7.5錠/日、服用回数2回/日となり、飲み忘れが減り、服薬負担とともに精神的負担も軽減された。減薬による症状悪化も見られなかった。
【考察】
本症例では、かかりつけ薬剤師として継続的に関わることで副作用早期発見と減薬提案を行い副作用リスク回避に繋げることができた。また、認知症患者に限らず高齢者では、多剤服用の傾向があり減薬提案を認知機能低下リスクのある薬剤に着目していく事が重要であると考える。今後も、患者や家族と継続的に関わることで、思いを聞き取り処方提案に繋げていきたい。
超高齢社会において認知症患者に対する薬局薬剤師の積極的な介入が求められている。今回は、認知症患者に継続的に介入することにより副作用早期発見と減薬提案を行った症例を報告する。
【症例】
80代女性。同一医療機関3科を受診。X年6月、アルツハイマー型認知症と診断。X年7月、かかりつけ薬剤師となり複数科同時一包化等の服薬支援を実施。X+1年4月、不眠に対しエスゾピクロン追加。効果及び副作用確認のため「かかりつけ医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン(第2版)」を参考に体調チェック表を作成し、義娘に確認を依頼。X+1年5月、起床時刻遅延と日中の眠気を聴取。チェック表に記載し、診察時、医師に見せ処方変更を相談するよう提案。結果、エチゾラムへ変更となり翌朝の持越しが消失した。また、服用錠数12.5錠/日、服用回数3回/日と多いことから、服薬動作を困難に感じていること、飲み忘れに対する精神的負担が大きいことを聴取。そこで「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」を参考に、X+1年6月、メトクロプラミド(以下MCP)、デュロキセチン(以下DLX)、クロチアゼパム(以下CT)、モサプリド(以下MOS)の減薬提案を行い、MCP、DLXが中止となった。CTとMOSは中止には至らなかったが、再度、疑義照会を行い、X+1年9月、MOS用法変更、X+1年10月、CT減量となった。結果、服用錠数7.5錠/日、服用回数2回/日となり、飲み忘れが減り、服薬負担とともに精神的負担も軽減された。減薬による症状悪化も見られなかった。
【考察】
本症例では、かかりつけ薬剤師として継続的に関わることで副作用早期発見と減薬提案を行い副作用リスク回避に繋げることができた。また、認知症患者に限らず高齢者では、多剤服用の傾向があり減薬提案を認知機能低下リスクのある薬剤に着目していく事が重要であると考える。今後も、患者や家族と継続的に関わることで、思いを聞き取り処方提案に繋げていきたい。