[P-049-A] 0410対応における電話を用いた服薬指導に関する患者意識調査
【目的】
2020年4月10日、新型コロナウイルス感染症の拡大防止等のため厚労省から条件付きで電話や情報通信機器を用いて服薬指導等を行って差し支えないとする事務連絡(0410通知)がなされた。本研究では通知の特例に基づき電話による服薬指導(以下、電話指導)を受けた患者からその利点及び問題点を抽出し、その結果を今後の情報通信機器等を用いた患者満足度の高い服薬指導に繋げる資料とすることを目的とした。【方法】
2022年9‐10月に別所薬局(東京都八王子市)において「0410対応」又は「CoV自宅」として処方箋を応需し電話指導を行った患者を対象に、本研究の主旨を説明し同意が得られた場合は配薬時に同意書とアンケート用紙を渡し記入後に返送を依頼した。本研究は明治薬科大学研究倫理審査委員会の承認済である。受付番号202222
【結果】
回答者116名のうち40歳代が最も多く60歳未満が96名を占めた。107名は電話指導が初めてであり、104名に初処方薬が含まれていた。電話指導で理解し難いことは全く無い71名、あまり無い21名、声だけの服薬指導を不安に感じない71名、あまり不安に感じない28名、対面と同等のサービスを受けられている82名、少し受けられている11名であった。電話指導に対する自由回答57件のうち出現頻度が高い単語は「電話36回」「良い20回」「助かる20回」「ありがたい25回」であり、101名が今後も電話指導を受けたいと回答した。
【考察】
本調査ではネット利用可能と考えられる60歳未満が83%を占めたが電話指導の希望が多かった。電話指導でも対面と同等のサービスが受けられ、手軽で横臥でも対応可能な電話を望む患者が多く、療養中ならではの意見は貴重である。本特例は2023年7月末で終了するが、今回問題点として挙げられた聴覚障害患者に対しては代理人への指導、吸入薬等の操作方法が難しい場合はフォローアップ等の対策を検討し患者が望む電話指導が今後再認可されることを期待する。
2020年4月10日、新型コロナウイルス感染症の拡大防止等のため厚労省から条件付きで電話や情報通信機器を用いて服薬指導等を行って差し支えないとする事務連絡(0410通知)がなされた。本研究では通知の特例に基づき電話による服薬指導(以下、電話指導)を受けた患者からその利点及び問題点を抽出し、その結果を今後の情報通信機器等を用いた患者満足度の高い服薬指導に繋げる資料とすることを目的とした。【方法】
2022年9‐10月に別所薬局(東京都八王子市)において「0410対応」又は「CoV自宅」として処方箋を応需し電話指導を行った患者を対象に、本研究の主旨を説明し同意が得られた場合は配薬時に同意書とアンケート用紙を渡し記入後に返送を依頼した。本研究は明治薬科大学研究倫理審査委員会の承認済である。受付番号202222
【結果】
回答者116名のうち40歳代が最も多く60歳未満が96名を占めた。107名は電話指導が初めてであり、104名に初処方薬が含まれていた。電話指導で理解し難いことは全く無い71名、あまり無い21名、声だけの服薬指導を不安に感じない71名、あまり不安に感じない28名、対面と同等のサービスを受けられている82名、少し受けられている11名であった。電話指導に対する自由回答57件のうち出現頻度が高い単語は「電話36回」「良い20回」「助かる20回」「ありがたい25回」であり、101名が今後も電話指導を受けたいと回答した。
【考察】
本調査ではネット利用可能と考えられる60歳未満が83%を占めたが電話指導の希望が多かった。電話指導でも対面と同等のサービスが受けられ、手軽で横臥でも対応可能な電話を望む患者が多く、療養中ならではの意見は貴重である。本特例は2023年7月末で終了するが、今回問題点として挙げられた聴覚障害患者に対しては代理人への指導、吸入薬等の操作方法が難しい場合はフォローアップ等の対策を検討し患者が望む電話指導が今後再認可されることを期待する。