第17回日本薬局学会学術総会

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一般演題(ポスター)

一般演題(ポスター)Bグループ

Mon. Oct 9, 2023 2:00 PM - 2:40 PM ポスター会場 (2号館3階 会議室231/会議室232+233/会議室234)

[P-053-B] 新型コロナウイルス感染患者に対する服薬フォローアップがQOL改善に寄与した2症例

竹本 千織, 森本 未歩 (ウエルシア薬局(株)奈良六条店)

【目的】
新型コロナウイルス感染症(以下コロナ)の流行が続く中、2022年は感染者の増大により病院や保健所だけでは患者対応が追い付かない状況が続いていた。調剤薬局も患者の総合的なフォローを行う必要があると考え、当薬局は積極的に服薬フォローアップ(以下F/U)を行ってきた。F/Uによる薬剤師介入により患者QOLが向上した2症例について報告する。
【症例1】
60代女性、独居。DayX、コロナ陽性のため電話による服薬指導を実施。コロナ罹患による心細さや、感冒症状により食欲低下があることを確認。DayX+4、電話F/Uの結果、頭痛が続いていたが処方済のNSAIDsで対応できることを知らなかったため指導を行った。食欲低下も続いていたため、カルボシステイン錠やフスコデ配合錠は非摂食時も服用可と説明。DayX+7、電話F/Uにて、回復傾向であるが食事は1日2回で倦怠感の継続を確認。漢方薬や市販の経口栄養補助食品の案内を行った。DayX+11、日用品購入のため来店、その際も感冒症状は改善したが倦怠感を訴えておられたので再度栄養指導を行った。DayX+49、処方箋応需時に食欲回復、倦怠感改善を確認。
【症例2】
8歳男児。コロナ陽性。DayY、アセトアミノフェン坐剤が処方された。母親に坐薬の使用経験有りと確認したが、DayY+1、坐薬を怖がり使用できず高熱が続くため再受診。医師から相談がありカロナールシロップを提案し、処方となった。DayY+2、電話F/Uにより問題なく服用でき解熱したことも確認した。咳症状の継続がみられたので、感冒症状を緩和する薬は服用を続けるよう指導した。
【考察】
今回の事例では、平時から背景や生活像を薬局で把握していた患者であったため、感染時の患者の不安が容易に想像でき、先回りした視点でF/Uをすることができた。平時から患者の生活像を把握しておくことが有用なF/Uに繋がることが示唆された。