[P-055-A] 服薬フォローアップ実施対象者の分析と服薬フォローアップの有用性調査について
【目的】
弊社では薬剤師の意識を変えるため、2021年9月より服薬フォローアップ(以下、服薬フォロー)を積極的に取り組むよう促しましたが、服薬フォローをさらにステップアップするために、服薬フォロー実施対象者の分析と有用性調査を行う。
【方法】
当社薬局15店舗にて、対象期間2021年11月~2022年10月の1年間に行った服薬フォロー(1,904件)のうち、店舗から事例収集ができた服薬フォロー(514件)について、性別、年齢層、かかりつけ薬剤師(担当・非担当)の割合を調査した。さらに服薬フォローを実施したことで、薬物療法の質・安全性の向上につながった事例の割合とその内容を調査した。
【結果】
事例収集ができた服薬フォローについて、男女別では、男性:221名(42.7%)、女性:293名(56.7%)だった。年齢別では、0~9歳:5件(1.0%)、10~19歳:4件(0.8%)、20~29歳:7件(1.4%)、30~39歳:16件(3.1%)、40~49歳:18件(3.5%)、50~59歳:42件(8.2%)、60~69歳:59件(11.5%)、70~79歳:182件(35.4%)、80~89歳:155件(30.2%)、90歳以上:26件(5.1%)となり、70代以上で約80%を占めた。かかりつけ薬剤師となっているのは35件(6.8%)だった。薬剤師が服薬フォローで介入したことにより、副作用を早期発見して受診勧奨、吸入やインスリンの手技改善、過剰服用の防止、来局日確認による薬が切れる前の受診勧奨など46事例(8.9%)を確認した。46事例以外は、問題がない事例だった。
【考察】
全患者のかかりつけ割合は5%未満であり、今回6.8%と差はあったものの、それほど多くなかったため、今後かかりつけの患者には、より積極的に服薬フォローを行う必要がある。服薬フォローの対象患者は、やや女性が多いこと、70代以上の患者が多いことを確認できた。また8.9%の患者で薬物療法の質・安全性の向上につながった事例があり、服薬フォローの有用性を確認することができた。
弊社では薬剤師の意識を変えるため、2021年9月より服薬フォローアップ(以下、服薬フォロー)を積極的に取り組むよう促しましたが、服薬フォローをさらにステップアップするために、服薬フォロー実施対象者の分析と有用性調査を行う。
【方法】
当社薬局15店舗にて、対象期間2021年11月~2022年10月の1年間に行った服薬フォロー(1,904件)のうち、店舗から事例収集ができた服薬フォロー(514件)について、性別、年齢層、かかりつけ薬剤師(担当・非担当)の割合を調査した。さらに服薬フォローを実施したことで、薬物療法の質・安全性の向上につながった事例の割合とその内容を調査した。
【結果】
事例収集ができた服薬フォローについて、男女別では、男性:221名(42.7%)、女性:293名(56.7%)だった。年齢別では、0~9歳:5件(1.0%)、10~19歳:4件(0.8%)、20~29歳:7件(1.4%)、30~39歳:16件(3.1%)、40~49歳:18件(3.5%)、50~59歳:42件(8.2%)、60~69歳:59件(11.5%)、70~79歳:182件(35.4%)、80~89歳:155件(30.2%)、90歳以上:26件(5.1%)となり、70代以上で約80%を占めた。かかりつけ薬剤師となっているのは35件(6.8%)だった。薬剤師が服薬フォローで介入したことにより、副作用を早期発見して受診勧奨、吸入やインスリンの手技改善、過剰服用の防止、来局日確認による薬が切れる前の受診勧奨など46事例(8.9%)を確認した。46事例以外は、問題がない事例だった。
【考察】
全患者のかかりつけ割合は5%未満であり、今回6.8%と差はあったものの、それほど多くなかったため、今後かかりつけの患者には、より積極的に服薬フォローを行う必要がある。服薬フォローの対象患者は、やや女性が多いこと、70代以上の患者が多いことを確認できた。また8.9%の患者で薬物療法の質・安全性の向上につながった事例があり、服薬フォローの有用性を確認することができた。