[P-094-A] 保険薬局が行う地域住民への健康サポートの取組についての検証と考察
【目的】
近年、「かかりつけ薬局」、「健康サポート薬局」、「地域連携薬局」、「専門医療機関連携薬局」と、地域住民の健康サポートと医療に対し、保険薬局に求められる機能は拡大している。未曾有の高齢化となる2025年、2040年問題を目前に、薬局が行っている地域住民の健康サポートの取組について検証を行った。
【方法】
当協会の運営する「調剤報酬請求事務専門士」検定試験の導入法人に、地域住民に対する健康サポートの取組の有無及び内容、多い疾患、患者からの疾患や健康面での相談内容等について2023年4月から5月までの期間、アンケート調査を行った。
【結果】
回答数86件のうち、「健康サポートの取組をしている」薬局が約60%を占めた。取組内容で最も多かったのが、「食事・栄養・運動」で、「糖尿病」と「血圧」、「フレイル」、「骨密度」と続いた。
一方、患者の疾患で最も多かったのは、「血圧」で、「糖尿病」、「睡眠障害」、「アレルギー」と続いた。
患者からの相談は、「よくある」41%、「時々ある」53%で、疾患や健康について相談しやすい施設であることが分かった。相談の内容で最も多かったのは、「食事・栄養・運動」で、「血圧」、「糖尿病」、「アレルギー」、「骨密度」と続いた。
また、相談後の受診勧奨の有無については、「よくある」30%、「時々ある」70%と、すべての薬局が受診勧奨を行っていることが分かった。
【考察】
保険薬局における地域住民への健康サポートの取組は浸透してきており、患者の疾患上位の「血圧」、「糖尿病」と取組内容も合致しているが、中には疾患者数と取組内容が合致していないものも見られる。患者にとって、地域に密着している薬局は、健康サポート及び疾患や服薬の相談をしやすい身近な窓口であることから、薬局が健康サポートを前提に、認識度の低い疾患について情報を発信し、未受診の潜在患者の発見や受診勧奨等を担うことは有用であると考えられた。
近年、「かかりつけ薬局」、「健康サポート薬局」、「地域連携薬局」、「専門医療機関連携薬局」と、地域住民の健康サポートと医療に対し、保険薬局に求められる機能は拡大している。未曾有の高齢化となる2025年、2040年問題を目前に、薬局が行っている地域住民の健康サポートの取組について検証を行った。
【方法】
当協会の運営する「調剤報酬請求事務専門士」検定試験の導入法人に、地域住民に対する健康サポートの取組の有無及び内容、多い疾患、患者からの疾患や健康面での相談内容等について2023年4月から5月までの期間、アンケート調査を行った。
【結果】
回答数86件のうち、「健康サポートの取組をしている」薬局が約60%を占めた。取組内容で最も多かったのが、「食事・栄養・運動」で、「糖尿病」と「血圧」、「フレイル」、「骨密度」と続いた。
一方、患者の疾患で最も多かったのは、「血圧」で、「糖尿病」、「睡眠障害」、「アレルギー」と続いた。
患者からの相談は、「よくある」41%、「時々ある」53%で、疾患や健康について相談しやすい施設であることが分かった。相談の内容で最も多かったのは、「食事・栄養・運動」で、「血圧」、「糖尿病」、「アレルギー」、「骨密度」と続いた。
また、相談後の受診勧奨の有無については、「よくある」30%、「時々ある」70%と、すべての薬局が受診勧奨を行っていることが分かった。
【考察】
保険薬局における地域住民への健康サポートの取組は浸透してきており、患者の疾患上位の「血圧」、「糖尿病」と取組内容も合致しているが、中には疾患者数と取組内容が合致していないものも見られる。患者にとって、地域に密着している薬局は、健康サポート及び疾患や服薬の相談をしやすい身近な窓口であることから、薬局が健康サポートを前提に、認識度の低い疾患について情報を発信し、未受診の潜在患者の発見や受診勧奨等を担うことは有用であると考えられた。