[P-106-A] メトトレキサート服用中の患者に対する間質性肺炎の薬局内スクリーニング
【目的】
関節リウマチ(以下、RA) 治療において、1999年にメトトレキサート(以下、MTX) が標準治療となった。MTXはハイリスク薬で、重篤な副作用として間質性肺炎(以下、IP)がある。発生頻度はまれだが、初期症状としては「空咳」「息切れ(呼吸困難)」「発熱」がある。当社の一部の薬局では、「息切れ(呼吸困難)」の臨床的検査値としてSpO2測定を導入している。今回、SpO2測定を実施した患者に、IPに関する知識習得度とSpO2測定を含む副作用モニタリングの継続希望を調査し、薬局での副作用モニタリングに関する知見を得るため調査を実施した。
【方法】
患者同意を得てSpO2の測定を行っている6薬局が参加した。2022年6月1日~8月31日の薬歴記載内容をもとに、患者情報(年代、性別)、MTX治療内容(治療歴、処方用量)、IPに関する知識習得度、期間中SpO2測定回数、継続的なSpO2測定希望の有無、初期症状の問診希望の有無、初期症状継続確認の有無を集計した。クオール倫理審査委員会承認(QOL-第043)
【結果】
6薬局から93件の報告があった。患者は60歳代以上が78名(83.8%)、女性が71名(76.3%)、治療歴は5年未満33名(35.5%)であった。期間中のSpO2測定回数は平均2.5回、うちSpO2が95%未満は1名いた。息切れも1名いた。継続的なSpO2測定を希望する患者は「希望する」「どちらでもいい」が55名(59.1%)、継続的な初期症状の問診を希望する患者は「希望する」「どちらでもいい」が78名(83.8%)だった。IPに関する知識習得度は「良く知っていた」は37名(39.7%)であった。
【考察】
継続的なSpO2測定や初期症状の問診を希望する患者が多くを占めた。一方、継続的な測定を「希望しない」と回答した患者も25名いた。医療機関・薬局でIPなどの副作用教育が十分に行われていない可能性もあり、薬局における啓発やモニタリングを実施する必要性があるものと考えられた。
関節リウマチ(以下、RA) 治療において、1999年にメトトレキサート(以下、MTX) が標準治療となった。MTXはハイリスク薬で、重篤な副作用として間質性肺炎(以下、IP)がある。発生頻度はまれだが、初期症状としては「空咳」「息切れ(呼吸困難)」「発熱」がある。当社の一部の薬局では、「息切れ(呼吸困難)」の臨床的検査値としてSpO2測定を導入している。今回、SpO2測定を実施した患者に、IPに関する知識習得度とSpO2測定を含む副作用モニタリングの継続希望を調査し、薬局での副作用モニタリングに関する知見を得るため調査を実施した。
【方法】
患者同意を得てSpO2の測定を行っている6薬局が参加した。2022年6月1日~8月31日の薬歴記載内容をもとに、患者情報(年代、性別)、MTX治療内容(治療歴、処方用量)、IPに関する知識習得度、期間中SpO2測定回数、継続的なSpO2測定希望の有無、初期症状の問診希望の有無、初期症状継続確認の有無を集計した。クオール倫理審査委員会承認(QOL-第043)
【結果】
6薬局から93件の報告があった。患者は60歳代以上が78名(83.8%)、女性が71名(76.3%)、治療歴は5年未満33名(35.5%)であった。期間中のSpO2測定回数は平均2.5回、うちSpO2が95%未満は1名いた。息切れも1名いた。継続的なSpO2測定を希望する患者は「希望する」「どちらでもいい」が55名(59.1%)、継続的な初期症状の問診を希望する患者は「希望する」「どちらでもいい」が78名(83.8%)だった。IPに関する知識習得度は「良く知っていた」は37名(39.7%)であった。
【考察】
継続的なSpO2測定や初期症状の問診を希望する患者が多くを占めた。一方、継続的な測定を「希望しない」と回答した患者も25名いた。医療機関・薬局でIPなどの副作用教育が十分に行われていない可能性もあり、薬局における啓発やモニタリングを実施する必要性があるものと考えられた。