[P-114-C] 【新薬】モイゼルト軟膏Ⓡの使用実態調査と継続患者へのアンケート調査
【目的】
モイゼルト軟膏Ⓡはアトピー性皮膚炎の新たな選択肢として期待されるが、臨床データに乏しいため、使用状況と治療に影響する要因を調査することとした。
【方法】
2022年6月1日~翌年4月30日に来局したモイゼルト軟膏Ⓡ使用全患者108名の薬歴から使用状況を調査し、2022年12月1日~翌年4月30日に来局した継続患者全18名(掻痒Numerical Rating Scale(以下、NRS)「0」6名、「2」2名「4」1名、「5」4名、「6」3名、「7」1名、「10」1名)に、使用満足度、塗布頻度、塗り忘れ、ステロイド軟膏の使用希望など全19項目のアンケートを実施しNRSとの関連性を調査した。
【結果】
全108名の使用状況は「継続中」22.2%、「中止」7.4%、「終了(治癒)」14.8%、「不明」55.6%であった。
アンケートのうち、塗り忘れは「週に1~3回程度」44.4%、「なし」55.6%だが、NRSが4以下の9名では、同33.3%、66.7%、NRSが5以上の9名では、同55.6%、44.4%であった。塗布頻度は「毎日塗布」72.2%、「かゆみを感じたときのみ塗布」22.2%、「未回答」5.6%だが、NRSが0の6名では同83.3%、16.7%、0%であった。
ステロイド外用薬について、「積極的に使用したい」16.7%、「必要なら使用したい」55.5%、「どちらともいえない」11.1%、「なるべく使用したくない」16.7%で、「なるべく使用したくない」と回答した患者のモイゼルト軟膏Ⓡの満足度は「とても満足している」33.3%、「満足している」66.7%であった。
【考察】
NRSが低い患者は、塗り忘れがない割合と症状がない場合でも毎日塗布している割合が高く、継続中と治療終了の割合は合わせて37%と初期段階での中断率が高いことから、治療初期に塗り忘れないようにすること、症状の有無に関わらず毎日塗布させる重要性が示唆された。
「ステロイドを使用したくない」と答えた患者全員がモイゼルト軟膏Ⓡに満足していることから、ステロイドに抵抗感を持つ患者への新しい選択肢として有用と考える。
モイゼルト軟膏Ⓡはアトピー性皮膚炎の新たな選択肢として期待されるが、臨床データに乏しいため、使用状況と治療に影響する要因を調査することとした。
【方法】
2022年6月1日~翌年4月30日に来局したモイゼルト軟膏Ⓡ使用全患者108名の薬歴から使用状況を調査し、2022年12月1日~翌年4月30日に来局した継続患者全18名(掻痒Numerical Rating Scale(以下、NRS)「0」6名、「2」2名「4」1名、「5」4名、「6」3名、「7」1名、「10」1名)に、使用満足度、塗布頻度、塗り忘れ、ステロイド軟膏の使用希望など全19項目のアンケートを実施しNRSとの関連性を調査した。
【結果】
全108名の使用状況は「継続中」22.2%、「中止」7.4%、「終了(治癒)」14.8%、「不明」55.6%であった。
アンケートのうち、塗り忘れは「週に1~3回程度」44.4%、「なし」55.6%だが、NRSが4以下の9名では、同33.3%、66.7%、NRSが5以上の9名では、同55.6%、44.4%であった。塗布頻度は「毎日塗布」72.2%、「かゆみを感じたときのみ塗布」22.2%、「未回答」5.6%だが、NRSが0の6名では同83.3%、16.7%、0%であった。
ステロイド外用薬について、「積極的に使用したい」16.7%、「必要なら使用したい」55.5%、「どちらともいえない」11.1%、「なるべく使用したくない」16.7%で、「なるべく使用したくない」と回答した患者のモイゼルト軟膏Ⓡの満足度は「とても満足している」33.3%、「満足している」66.7%であった。
【考察】
NRSが低い患者は、塗り忘れがない割合と症状がない場合でも毎日塗布している割合が高く、継続中と治療終了の割合は合わせて37%と初期段階での中断率が高いことから、治療初期に塗り忘れないようにすること、症状の有無に関わらず毎日塗布させる重要性が示唆された。
「ステロイドを使用したくない」と答えた患者全員がモイゼルト軟膏Ⓡに満足していることから、ステロイドに抵抗感を持つ患者への新しい選択肢として有用と考える。