[P-121-A] アンケートによる高齢者の薬に対する意識調査
【目的】
高齢化に伴い服用する薬の種類が多くなる傾向にあり、それに伴い残薬なども問題となる。多剤服用の高齢者は服用薬に対してどのように感じているのか及び困っていることはないかを調査し、それを基に薬剤師の介入を検討する。
【方法】
2022年12月から2023年2月の期間に来局した患者(75歳以上かつ内服6剤以上服用)112名にアンケート調査を行った。
【結果】
112名中100名が患者自身で服用薬を管理しており、12名が薬で困っていると回答した。「どのようなことで困っていますか(複数回答可)」との質問に関しては19名が回答し、多いものから、「薬を飲み忘れる」8名、「薬の数が多い」7名、「薬のシートが取り出しにくい」6名であった。「薬を飲み忘れるのはどの時間帯が多いですか(複数回答可)」との質問に関しては18名が回答し、多いものから、「昼」及び「夕」はそれぞれ8名ずつ、「食後」6名であった。「どのような際に飲み忘れると感じますか(複数回答可)」との質問に関しては19名が回答し、そのうち12名が「仕事、外出をしている時」に飲み忘れるとの回答であった。「薬は残っていますか」との質問には、「残っていない」67名、「残っているが気にならない」24名、「残っているので調節してほしい」9名であり、残薬ありを示唆した患者は全体の31%であった。
【考察】
アンケート結果から、昼または夕食後及び外出時の飲み忘れが多いことが示唆され、対象患者へのお薬カレンダーの活用やピルケースの持参などの服薬管理を促すと共に、医師への用法の少ない薬への変更や減薬提案など、お互いに歩み寄るような服薬管理サポートの充実が必要であると感じた。また服用薬数の多さやシートからの取り出しにくさを訴える患者もおり、一包化が必要な患者を拾い切れていないこと、一包化不可薬であれば一包化可能な他剤への変更を医師に提案などポリファーマシーの解消を含めた薬剤師介入の必要性を感じた。
高齢化に伴い服用する薬の種類が多くなる傾向にあり、それに伴い残薬なども問題となる。多剤服用の高齢者は服用薬に対してどのように感じているのか及び困っていることはないかを調査し、それを基に薬剤師の介入を検討する。
【方法】
2022年12月から2023年2月の期間に来局した患者(75歳以上かつ内服6剤以上服用)112名にアンケート調査を行った。
【結果】
112名中100名が患者自身で服用薬を管理しており、12名が薬で困っていると回答した。「どのようなことで困っていますか(複数回答可)」との質問に関しては19名が回答し、多いものから、「薬を飲み忘れる」8名、「薬の数が多い」7名、「薬のシートが取り出しにくい」6名であった。「薬を飲み忘れるのはどの時間帯が多いですか(複数回答可)」との質問に関しては18名が回答し、多いものから、「昼」及び「夕」はそれぞれ8名ずつ、「食後」6名であった。「どのような際に飲み忘れると感じますか(複数回答可)」との質問に関しては19名が回答し、そのうち12名が「仕事、外出をしている時」に飲み忘れるとの回答であった。「薬は残っていますか」との質問には、「残っていない」67名、「残っているが気にならない」24名、「残っているので調節してほしい」9名であり、残薬ありを示唆した患者は全体の31%であった。
【考察】
アンケート結果から、昼または夕食後及び外出時の飲み忘れが多いことが示唆され、対象患者へのお薬カレンダーの活用やピルケースの持参などの服薬管理を促すと共に、医師への用法の少ない薬への変更や減薬提案など、お互いに歩み寄るような服薬管理サポートの充実が必要であると感じた。また服用薬数の多さやシートからの取り出しにくさを訴える患者もおり、一包化が必要な患者を拾い切れていないこと、一包化不可薬であれば一包化可能な他剤への変更を医師に提案などポリファーマシーの解消を含めた薬剤師介入の必要性を感じた。