[P-127-A] 介護施設の職員が経験する入居者の睡眠障害と介護負担感の関連
【目的】
施設調剤を行う際、介護施設の職員から睡眠障害を有する入居者の対応に関する負担感を耳にする。介護者の負担を軽減に向けた薬局薬剤師の立場で実施可能なアプローチを検討するため、本研究では施設入居者の睡眠障害と介護者の負担感を明らかにすることを目的とした。
【方法】
静岡県内の介護付き有料老人ホーム、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅で介護業務に従事する職員を対象にアンケート調査を実施した。アンケートの内容は、対象者の属性(年齢、職種等)、介護負担感、睡眠障害を有する入居者の対応経験、睡眠障害への対応に困難を感じるかなど計10項目について調査した。介護負担感の指標にはJ-ZBIを用いた。
【結果】
60名にアンケートを配布し、28名から回答を得た(回収率46.6%)。過去に睡眠障害を有する入居者の対応を経験していた人は20名(71.4%)であり、そのうち睡眠障害への対応に困難を「とても感じる」「少し感じる」と回答したのは14名(70%)、「どちらともいえない」「あまり困難を感じない」と回答したのは6名(30%)であった。困難を感じる理由としては「睡眠障害の評価の方法がわからない」「具体的なアプローチの方法がわからない」などがあった。また睡眠障害の経験がある人の介護負担感(18±7.3点)は、経験のない人の介護負担感(18.5±10.5点)と比較して差はなかったが、睡眠障害への対応に困難を「とても感じる」「少し感じる」と回答した人の介護負担感(20.6±6.9点)は、「どちらともいえない」「あまり感じない」と回答した人の介護負担感(13.6±5.5点)と比較して高い傾向がみられた。
【考察】
介護に従事している方の多くが睡眠障害を有する入居者の対応を経験しており、その対応に困難を感じる者は介護負担感が高い傾向がみられた。介護負担軽減のためには、薬剤師による睡眠障害への対応や睡眠薬の適切な使用などの教育的介入を検討しても良いかもしれない。
施設調剤を行う際、介護施設の職員から睡眠障害を有する入居者の対応に関する負担感を耳にする。介護者の負担を軽減に向けた薬局薬剤師の立場で実施可能なアプローチを検討するため、本研究では施設入居者の睡眠障害と介護者の負担感を明らかにすることを目的とした。
【方法】
静岡県内の介護付き有料老人ホーム、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅で介護業務に従事する職員を対象にアンケート調査を実施した。アンケートの内容は、対象者の属性(年齢、職種等)、介護負担感、睡眠障害を有する入居者の対応経験、睡眠障害への対応に困難を感じるかなど計10項目について調査した。介護負担感の指標にはJ-ZBIを用いた。
【結果】
60名にアンケートを配布し、28名から回答を得た(回収率46.6%)。過去に睡眠障害を有する入居者の対応を経験していた人は20名(71.4%)であり、そのうち睡眠障害への対応に困難を「とても感じる」「少し感じる」と回答したのは14名(70%)、「どちらともいえない」「あまり困難を感じない」と回答したのは6名(30%)であった。困難を感じる理由としては「睡眠障害の評価の方法がわからない」「具体的なアプローチの方法がわからない」などがあった。また睡眠障害の経験がある人の介護負担感(18±7.3点)は、経験のない人の介護負担感(18.5±10.5点)と比較して差はなかったが、睡眠障害への対応に困難を「とても感じる」「少し感じる」と回答した人の介護負担感(20.6±6.9点)は、「どちらともいえない」「あまり感じない」と回答した人の介護負担感(13.6±5.5点)と比較して高い傾向がみられた。
【考察】
介護に従事している方の多くが睡眠障害を有する入居者の対応を経験しており、その対応に困難を感じる者は介護負担感が高い傾向がみられた。介護負担軽減のためには、薬剤師による睡眠障害への対応や睡眠薬の適切な使用などの教育的介入を検討しても良いかもしれない。